エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のまち散歩 第22回
ルイ・ヴィトンのトランクで部屋を作っちゃった「フランスパビリオン」がすごすぎる……ディオールやセリーヌなど高級ブランドも大集合! 「大阪・関西万博」開幕直前レポート
2025年04月11日 18時00分更新
2025年4月13日に開幕する「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)(〜10月13日)のプレス向けのメディアデーが、2025年4月9日に実施された。万博大好きメディア人として駆けつけた筆者がお送りする直前リポートの第2回は、アメリカパビリオンの隣に優雅に佇むフランスパビリオンを紹介する。
フランスパビリオンのテーマは「愛の讃歌(Un Hymne à l’Amour)」。フランス共和国が提案するこのパビリオンは、愛という普遍的な概念を通じて、未来社会への新しいビジョンを提示する。
互いの小指が見えない魔法の糸で結ばれているという「赤い糸の伝説」。この“赤い糸”を通じて、「自分への愛」、「他者への愛」、「自然への愛」といった様々な「愛」に導かれる新しい未来のビジョンを提案する。
会場内には、フランスを代表するファッションブランドの独創的な展示や、美しい自然をイメージする中庭、様々な社会問題の提示が美しいアートとして楽しめるようになっている。各所に配されたロダン美術館所蔵のオーギュスト・ロダンの石膏像やブロンズ像も、フランスに対するイメージを湧き上がらせてくれる。めっちゃ、パリジャン気分が味わえたぞ。
フランス館はフランスのアイデンティティを強く表現している。たとえば、建物のファサードはメインエントランスの真向かいにあり、洗練されたモダンなスタイルで、市民に開かれた劇場の舞台装置であるかのような雰囲気を醸し出す。また、来訪者を無限ループの通路で高みへと誘うことで神秘的な要素も表現している。
建物の左右の側面は完全にベールで覆われており、パビリオンを涼しくするために完全に緑化された屋根は、イベント会場全体を囲む木製の輪である「リング」から見られる。
フランス共和国のエマニュエル・マクロン大統領のメッセージは以下の通り(公式サイトから)。
« 大阪万博 2025 のフランス館に来訪される方々に体験いただけるのは、このフランスの世界観であり、「愛」だけではなく、「勇気」と「対話」の賛歌なのです。 »
「フランスといえば思い起こされる印象、それは「愛」のイメージです。
芸術の中では喝采を沸き起こし、感動の涙を流させ、表現され、モニュメントでは絶えず挑戦して止まない強い願いとして具現化され、何世紀にもわたって国を愛する信条の中に受け継がれ、我々のサヴォワフェールと伝統の中で風景や自然に向けられている印象として、「愛」はそこが我が家であるフランスの中に存在します。
この愛の情熱は、ゆえに、しばしば精神の冒険の中でも昇華されてきました。それは私たち皆が―国家間の平和、この地球の未来、あらゆる社会における自由の保護―という同じ課題に立ち向かわなければならないからです。この冒険はこの先数十年は刻み続けられなければなりません。
大阪万博 2025 のフランス館に来訪される方々に体験いただけるのは、このフランスの世界観であり、「愛」だけではなく、「勇気」と「対話」の賛歌なのです。
それは我が国の企業、アーティスト、科学者の提案を通じて様々な形で表現され、それぞれが独自のやり方で、フランスが共有する理性、美、進歩、自由を世界に向けて発信することを目指しています。この大きな望みを抱きつつ、愛のように普遍的な言葉を用いて、明日の世界に希望を届けるものとして」。
以下は展示の様子。
グッズ売り場も見逃せない。センスあふれるグッズやTシャツなど、ゲットしたくなる逸品がそろう。
■公式サイト
https://www.franceosaka2025.fr/ja
■大阪・関西万博公式サイト
https://www.expo2025.or.jp/
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