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手間ひまかけた昔ながらの「ザ・洋食」こそ至高!シェフの技が光る「フジオ軒 大手町ビル店」が最高だった!

2025年04月18日 12時00分更新

 丸の内エリアの古き良き昭和レトロなスポットを巡り、魅力を深掘りする本連載。23回目となる今回おじゃましたのは「フジオ軒 大手町ビル店」です。2004年(昭和54年)に大阪で開業した飲食店にルーツを持つ洋食のお店で、東京メトロ大手町駅の改札前通路に直結する大手町ビルの地下2階にあるのでアクセス抜群!

 外観は、ウッディでシックな趣。落ち着いて食事を楽しめそうな雰囲気が漂っています。ショーウィーンドーには、メニューのサンプルが並んでいて、カツカレーや海老フライなど、どれもとってもおいしそう! いくつになってもこういうお料理って心が躍りますよねー♪

駅直結なので、ちょっと立ち寄って食事するのにぴったりです

 店内も、外観と同じく店内もウッディな造りで、赤や茶色のチェックのテーブルクロスや、窓に掛かるカフェカーテンがクラシカルな雰囲気いっぱい。昔ながらの洋食屋さんといった趣です。

カウンター席もあり、おひとりさまでも気兼ねなく入れます

 今回は、ディナーの時間に訪れました。ランチタイムは近隣のオフィスワーカーで行列になることも多いそうですが、夜は比較的ゆっくり食事を楽しめます。メニューは「本格ステーキ&ハンバーグ」「手仕込みフライ料理」「オムライス・カレーライス・ナポリタン」のジャンルに分かれ、王道の“ザ・洋食”のオンパレード。悩むこと必至です!

 最初に決めたのは「手仕込みフライ料理」から、「国産うめ豚のメンチカツ」1,600円です。「うめ豚」というのは福岡県糸島産の豚で、梅酢を混ぜ込んだ飼料を食べて育っているのだとか。これは期待しちゃいます!

お店イチオシの「国産うめ豚のメンチカツ」1,600円

 フライは1つずつ丁寧に衣を付けて、注文が入ってから揚げ、できたてアツアツを出してくれます。なので、見るからに衣がザックザク♪ デミグラスソースもたっぷり~。

 ナイフを入れると、中にはお肉がぎっしり。口に入れると脂がじゅわーっとあふれて、衣は期待どおりにサックサク。豚肉だけでなく牛スジも混ぜているそうで、なるほど、お肉にひと味違うコクと旨味があるのはその工夫のおかげなんですね! 揚げ油はラード100%で、カラッと油っこくなく揚がっています。

しっかり大きいサイズですが、意外とあっさり食べられます!

 付け合わせは、定番のキャベツとハムが丸1枚、自家製ポテトサラダ、そして! 赤いウインナーです。このウインナー、地味にうれしい!(笑) 今ではあまり見なくなりましたが、懐かしいですね~。ポテトサラダも単品で提供しているものと同じなので、満足感いっぱいです。

ウインナーは卓上の塩を少ーし振って食べるのがおすすめだそう

 白いご飯とも相性抜群なので、がっつり食べたいときは、ご飯セットを。Aセット(ライス、本日のスープ)400円、Bセット(ライス、サラダ)450円、Cセット(ライス、本日のスープ、サラダ)600円の3種があるので、お好みで選べます。

 ディナーならお酒と一緒に楽しむのもよさそうです。ドリンクにもこだわっていて、3種の生ビール650円は全てヱビス。ベルギーの瓶ビールや、洋食に合う赤・白ワインもあり、お肉料理などにぴったり! 紅ズワイガニのクリームコロッケ800円、ローストビーフ1,050円など、お酒が進むアラカルトもあるので、少しずつ味わうのもおすすめです。洋食で1杯なんて、なんだか「大人の楽しみ方」っていう感じがしませんか⁉

左2本はベルギービールの「レフブラウン」、「ヒューガルデンホワイト」各830円。ボトルワインは赤・白ともに2,800円、3,800円の2種ずつで、おすすめはスペイン産の「ヌヴィアナ」3,800円

 もう1品、外せないのが「昔ながらのオムライス(串カツ2本付)」1,500円。“昔ながら”というだけあって、半熟卵を上にのせたタイプではなく、ご飯をきれいに包んだオムライスです。家で作るとほとんどうまくできないやつです(笑)。しかも、串カツまで付いているなんて…、素晴らしい!

「昔ながらのオムライス(串カツ2本付)」1,500円。単品のサラダ250円、カップスープ200円を付けられます。串カツもサクサク、ジューシー!

カウンター席から、オープンキッチンで調理するシェフの鮮やかな手つきを眺めるのも楽しい♪

 中のご飯は、醤油、白ワイン、日本酒にケチャップを加えた特製のタレをご飯と合わせ、酸味を飛ばしながら炒めたしっとり系です。ケチャップたっぷりですが、これもただのケチャップではありませんでした! オムライス用に特別に選んだ信州産のケチャップにブイヨンを合わせたソースにしているので、濃すぎることなく、トマトの甘味と爽やかな酸味が広がります。そして、卵も攪拌した後、漉し器で丁寧に漉してから使っているそうで、ふんわり、なめらかな口当たり。プロの技を感じた一皿でした。

ご飯は、こちらも牛スジ入り。一般的なチキンライスとはまた違う、贅沢な味わいです

 オープンキッチンに立つシェフは、もう10年以上ここで腕を振るっているそう。「せっかくお金を払って食べてくださるのだから、楽しんでいただけるお食事を」をモットーにしていて、メンチカツに牛スジを混ぜたり、オムライスのケチャップにひと味加えたり、サラダのドレッシングにも蜂蜜やレモン汁を加えたりと、手間ひまを惜しまず工夫を凝らしているそうです。

 サービス精神も満点で、お店の混み具合にもよりますが、「アラカルトにご飯セット付けて」「クリームコロッケ1つ増やして」といった常連さんの要望に応えることもよくあるのだとか。

シェフの気さくなお人柄も人気の理由です

 店頭で販売する作りたてのお弁当も大人気で、お昼は40食、夜は約10食限定で、いずれも700円! ほぼ毎日買うお客さんや、夜は仕事帰りに家族の分を買っていくワーキングママさんもいて、すぐ売り切れてしまうそうなので、ぜひお早めに。

お昼はとんかつ、ミックスフライ、ハンバーグが、夜は生姜焼き、オムライス、ポークジンジャーなどのお弁当が並びます

 丁寧に作られた昔ながらの洋食をゆっくり楽しむのっていいものだなーと、今回、再発見しました! 1人ごはんにもぴったりだし、誰かと一緒に気になるお料理をあれこれつまみながら飲むのもいいし、こんな洋食屋さんが近くにあったら最高。きっと昼も夜も通い詰めちゃいそうです。

ランチは日替わりランチプレート1,100円~など8種。いずれもライスやスープ付き。ヱビスなど2時間飲み放題付きのパーティープラン4,300円~もあるので、洋食で宴会するのも楽しそう!

 ということで、第23回の「フジオ軒 大手町ビル店」のレポートはおしまい! 次はどんな「昭和レトロ」に出合いに行こうかな~。

横浜生まれ、横浜育ち。おいしいものと旅が大好きなオカダです!

フジオ軒 大手町ビル店
住所:東京都千代田区大手町1-6-1 大手町ビルB2
営業時間:11:00~14:30(LO14:00)、17:00~22:00(LO21:00) ※予約は夜のみ受け付け可
定休日:土・日曜、祝日
電話:03-5224-5259

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