エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のアート散歩 第39回

江戸と現代が交差する! 墨田区が「すみだ五彩の芸術祭」を2026年9月に開催、超地域密着の都市型アートフェス誕生

 墨田区と「すみだ五彩の芸術祭」実行委員会は2025年10月2日、両国の回向院(東京都墨田区)で、2026年9月4日から2026年12月20日まで、墨田区内各所を舞台に、区の主催としては23区初となる「すみだ五彩の芸術祭」を開催することを発表した。

※自治体が主催となり、数ヵ月におよび実施する総合的な芸術祭としては23区初。2025年9月現在、墨田区調べ

 この日の発表には、墨田区の山本亨区長をはじめ、エグゼクティブディレクターの神野真吾氏や各ディレクター、デザイナーの髙橋正実氏が出席し、開催 コンセプトをはじめ、ディレクター陣の自己紹介、ロゴやユニフォームの発表が行われた。また、プレイベントや公募プロジェクトなど芸術祭に先立つプログラムの説明も行われた。

 筆者は、KADOKAWAが墨田区の共同主催事業「Edo⇄2018 すみだ川再発見!ふねと水辺のアートプロジェクト」に関わったことがある。このプロジェクトでは、国内外で活躍するアーティストの鈴木康広、西野達、野口一将の3名が、隅田川を舞台に水辺空間を活用したアート作品を展開した。

 2021年には、理事を務める一般社団法人メタ観光推進機構と墨田区、文化庁で取り組んだ「すみだメタ観光祭」も開催した。地域の文化資源・魅力の多様な見えない価値(アニメ聖地やインスタ映え、微地形等)を多層レイヤーのオンライン地図に可視化して楽しむ新しいメタ観光を、地域の人たちのワークショップやメタ観光マップの作成を通じて多様な地域の文化資源・魅力を可視化して観光振興に繋げることに挑戦した。

 どちらも、「北斎」「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用するアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)の一部として実施したが、今回の芸術祭も共催に「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会が入る。今年は、9月1日から12月21日までをメイン期間に開催されるが、なんと記念すべき10回目を数える。

 筆者が住むのは台東区だが、隅田川沿いで、川向うには両国が広がる。深く関わってきた墨田区の文化芸術の運動が大きな節目を迎えようとしているということで会場の回向院を訪れた。

中央が山本区長、左からディレクターの青木彬氏、同じく三田大介氏、デザイナーの髙橋正実、右からディレクターの清宮陵一氏、同じく荻原康子氏、エグゼクティブディレクターの神野真吾氏

芸術祭のロゴデザイン

回向院に駆け付けた筆者

 墨田区には、すみだトリフォニーホールやすみだ北斎美術館があり、さらに、過去10年間、公募事業を中心としたプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(すみゆめ)を展開してきた。2026年、新たに展開する芸術祭は、世代を超えた交流を生み出してきた芸術の力と地域の力のかけ算を深め、地域力を高めていくことが目的だ。

 コンセプトは「発気揚々」(はっきようよう)。相撲の「はっきよい」というかけ声の元にもなったというこの言葉のままに、作品を観て歩いたり、参加型の作品の一員になったり、作品をきっかけに話し合ってみたりしていくことで、仲間が生まれ、すみだがかけがえのない土地になっていく。芸術を起点にすべての人がそれぞれのペースで居られる地域を創っていこうという気持ちが込められている。

 「すみだの五彩」は「墨に五彩あり」からきている。墨田という文字に含まれる「墨」がキーワード。水墨画では、墨や筆遣いと余白を組み合わせて多彩な世界を表現することを意味している。

 山本区長は、今回の芸術祭の意味について、10年後の墨田区への想いとして以下のように語った。

「墨田はご存知の通り、人と人とが支え合う下町の人情が息づく町です。本日、この回向院というこの場所を会場にさせていただきましたのも、明暦の大火から江戸の人々が再び立ち上がる源であった場所、そして大相撲発祥の地でもあります。そして、北斎や忠臣蔵など、まさに墨田の歴史の舞台となってきたこの場所をですね、選定をさせていただいたという次第です。

 このように、人から人へと受け継がれた歴史、江戸の町人文化を生み、明治にはものづくりの発展、そしてセツルメント運動(地域の住民と生活を共にし、クラブ活動や教育を通じて生活改善を目指すもの)による地域福祉を育んできました。

 その後も、音楽都市構想の推進であったり、すみだトリフォニーホール、すみだ北斎美術館を始めとする文化の発信拠点が次々と生まれ、芸術が人々の暮らしに、生活の近く息づいています。

 なぜ今、墨田区で芸術祭をやるのか。『人がつながる墨田区』というテーマを掲げて、街づくり、人づくりに取り組んでまいりましたが、平成28年に、すみだ北斎美術館がオープンし、『隅田川 森羅万象 墨に夢』、すみゆめというアートプロジェクトを動き出しました。しかし、その後、コロナ禍がありまして、国技館での5000人の第九コンサート、これが4年連続中止されたのを始め、文化芸術を担う皆様方には大変厳しい試練の時期があったというふうに思います。

 ただ、多くの方々との連携やつながりの力で、このコロナ禍を乗り越えてきたということもあり、令和4年には音楽都市構想の拠点であるすみだトリフォニーホールが25周年を迎えるなど、墨田の文化、芸術、音楽が、いつも背中を押してくれたように思っています。一方で、コロナ禍を経て何を感じたかというと、やはりこう区民の暮らしを豊かに、そして心を豊かにしていくためには、やっぱりこの中止となってきた数々の文化イベント、これが復活していくこと、そして我々墨田区民、また国民の皆様全てがそうだと思うんですけれども、文化、芸術、音楽に触れる、この機会の大切さというもの感じました。

 そして今まさに区では、『人がつながり、夢を形に積み上げる』という街づくりのスローガンを掲げ、20年ぶりとなります基本構想を策定いたしました。

 新たな基本構想では、文化芸術の分野において、北斎や隅田川、音楽などの地域資源を活用した多彩な魅力が豊かな心と地域を育む町を目指しています。令和8年、来年には、その基本構想、そして現在その基本構想の下にぶら下がります政策や施策、基本計画が本格的に動き出し、3月にはですね、江戸東京博物館がリニューアルオープンします。11月にはすみだ北斎美術館が開館10周年を迎えるアニバーサリーイヤーにもなる。

 こうした節目の年に、多様な人々が互いに交流し、この町の魅力を実感しながら、誇りを未来へと受け継いでいくこと、それこそが次の時代に欠かせない歩みであると考え、『すみだ五彩の芸術祭』として、23区主催としては初めてとなります総合的芸術祭を開催することといたしました。

 墨田に長く住み続けていただいている方、新しく暮らし始めた方々に、墨田にはこんな素晴らしい町だと、愛着、誇りを感じていただくこと。さらに、内外から訪れてきた方々に、憧れや共感を抱いてくれるような、下町人情あふれる、墨田ならではの芸術祭を作り上げていきたいというふうに思っております。

 墨田区は、国技館がある大相撲、隅田川花火大会、向島の料亭街、そして実は落語の人間国宝、六代目五街道雲助さんがいらっしゃる。まだまだ皆様の知らない、そういうこう隠れた、もっともっとこう大きく広げていきたい、そんな文化芸術もたくさんあります。

 さらに634mの世界一の電波塔(スカイツリー)もあって、3700万人のお客様がそこにおいでいただいて、インバウンドのお客様もですね、たくさんいらっしゃるという機会に、私たち墨田区がこの『すみだ五彩の芸術祭』に打って出るわけです。単なる3ヵ月間のイベントではなく、墨田区の将来を描ける、地盤がしっかり固まり、10年後の墨田区に大いに期待ができる、そんな芸術祭になることを我々も私も望んでおります。みんなの力で成し遂げていきたいと思っております」

予定されているアーティストと作品を一部フライング紹介

 「すみだ五彩の芸術祭」は、主な会場として、UDCすみだ、ユートリヤすみだ⽣涯学習センター、すみだトリフォニーホール、すみだパークシアター倉、曳舟文化センターなどを予定している。

 同芸術祭は、すみだらしさにこだわった芸術祭を目指しており、地域の奥深い魅力がアートと響き合い、観る人や関わる人の視点が新しくなっていくような作品群を集める。

 予定されている作家の一部は以下の通り(作品タイトルや、企画内容などは仮のもので今後変更となる可能性がある)。

●地域の歴史的建造物に現代アーティストが展示 

 作家:山口藍ほか。墨⽥区内に残る歴史的建造物を訪ね、現代のアーティストが独⾃の視点で作品を展⽰する。琳派など様々な日本の美を継承しつつ、現代性を融合した新しい美人画を板や貝殻等に描く山口藍などが、すみだの場の魅力を顕在化させていく。 

記者会見から(以下同)。作品の撮影:Wong Jing Wei 

●すみだの人に焦点を当てた、写真展示 

 写真家:蔵真墨。街にいる人々の様子を伝える写真で知られる蔵真墨が、すみだの人々の写真を撮影し各地域で展示する。展示内容も場所毎に変わっていく。 

●本所七不思議をテーマにした「パラレルワールド」 

 作家:岡田裕子。現代社会のさまざまなテーマをユーモアと毒で表現してきた現代美術家の岡田裕子が、その独特な社会への眼差しを通して、墨田区で江戸時代から伝わる都市伝説の先駆けともいえる「本所七不思議」を現代に蘇らせる。スマートフォンの音声を聞きながら街を歩き、現実とフィクションの間を彷徨う。 

●向島や鐘ヶ淵辺りを巡るツアー形式の演劇作品 

 作家:謎音研究所。土地の記憶やフィールドレコーディングに基づいたツアーパフォーマンスなどを制作する植村真(演出家・照明デザイナー)と増田義基(作曲家・サウンドデザイナー)を中心とする謎音研究所が、向島地域で新たな物語を創作する。 

●すみだの物語から構想する新作ダンス公演 

 振付・演出:山崎広太。能・歌舞伎の題材ともなる「隅田川物」などすみだの地域資源をリサーチして構想した新作を劇場で上演する。また、ダンサーとすみだの人々が交流しながら創作を行い、野外でのパフォーマンスを含めたサイトスペシフィック公演を予定。 

アーティストの撮影:Ian Douglas 

●立川志の輔の創作落語「歓喜の歌」をすみだ版で 

 出演:劇団扉座。すみだパークスタジオに拠点を置く劇団扉座、主宰の横内謙介が立川志の輔の創作落語を元に脚本・演出する「歓喜の歌」をすみだバージョンの特別版で上演。12月の曳舟文化センターでは第九を歌うグループとママさんコーラスがダブルブッキング、近くの商店街では年末福引大会が大騒ぎ。2007年の映画を思い出す。主演の小林薫のインタビューをした。コーラスなど地元の方々の出演も募る。

 芸術祭の内容について、エグゼクティブディレクターの神野真吾氏は以下のように語る。

「まずひとつ重要なことは、墨田区は外から見るよりも、はるかに多様で情熱的に活動をしている人たちが大変多いということでした。墨田区と言えば、やはり下町のイメージが強く、江戸時代以来の庶民の町というイメージが多くの人の脳裏に浮かぶのではないかと思います。私も同様でした。

 しかし、墨田に関わるようになってから、最も大事なこととして、墨田に生きる人たちが、非常に個性的でいろんな活動がすでに存在するということを知りました。

 様々な活動を目指しているその人たちと一緒に作れる芸術祭、そんなことができたらというのが、一番強い今回の芸術祭のコンセプトの根底にあるものだと思います。

 墨田に暮らす、墨田に通う、墨田をこれまであまり知らなかった人たちが、アートを通じてこの地の魅力を発見し、それぞれが墨田との新しい関係を構築していただく機会に、この芸術祭がなれたらと思っております。

 そしてこの芸術祭を意味ある形で実現するために最も必要なことのひとつが、アートによる上書きをしないということでした。墨田区にはすでにたくさんのいろんな活動があるんですね。そういった活動を大事にしながら、アートがよそからやってきて、勝手にこう街にいろんな展示をしていくっていうことではなく、それまであった資産、資源を大事にしながら芸術祭を生み出していくということを、重要なやり方として尊重しております。

 この芸術祭はすでに取り組まれてきた活動に敬意を持って接し、その軸線上に芸術祭があるべきであろうという考え方です。もちろん既存の活動のままで芸術祭を行う意味はありません。なので、既存の活動の軸線は尊重しつつ、これまで取り組めなかったことであるとか、あるいは芸術祭を行うからこそ新しく踏み出すこと、そんなことが実現できたと。アートの力を活かしてアプローチすること、これが全ての現在の基本的な方向性ということになります。

 エリアごとの空気というものも非常に大きく異なるんですね。東西約5km、南北約6kmという決して大きなエリアではないんですけれども、これほどの変化というものがあるということには正直驚かされました。街を歩いていて、私が感じたこの空気感の違いは、アーティストならより鮮明にその魅力を引き出してくれるに違いないと考えております。

 このテーマについては、写真を表現メディアとして用いるアーティストに取り組んでもらおうと考えています。街の空気というものを感じてもらうために、展示場所というものも、町の空気を感じられるような場所に設けていくということも今準備しております。

 実際に街を歩いてもらい、その空気を感じてもらうっていうことが非常に重要なことかなと思っております。そしてまたその街を歩いてもらうということでは、例えば、本所七不思議というまあ墨田区の、鉄板ネタというんですかね、非常に人気のある不思議な出来事の伝承ですけれども、これも現代アートとの解釈によって、その七不思議巡りというものが、通常とは異なる面白い展開を見せる、そんなこともやっていく予定です。

 そして、戦禍を耐え、江戸との連続性を持ったような場所でも現代アーティストと、そういう昔の空気を感じさせるような空間とのコラボレーションを、実際に行っていきたいと思っております。この企画に関しては、墨田のものづくりの伝統というものを活かしながら、要は職人さんたちと現代アーティストとのコラボレーションということにも取り組んでいきたいと思います」

ロゴは都鳥、ユニフォームはかつての墨田の偉人、勝海舟を彷彿とさせる羽織

 ロゴデザインは、平安時代、現在の墨田区業平の地(現在の東京スカイツリーの立つ地)にて在原業平が詠んだ『都鳥』をイメージしている。平安時代から現在、そして恐らく未来も、都鳥は、この地を飛んでいるであろう存在である。

 都鳥を、時空を超え平安の時代から永く墨田区の「過去・現在・未来」を繋ぐ存在と捉え、この地で引き継がれている大切な物事、多くの先人達、そして私達一人ひとりの、経験・想い・願いをも未来へと繋いでゆく存在として、すみだ五彩の芸術祭ロゴへとデザインさせた。

 多くの物事を発見し、伝え、未来へ繋ぎ、これまで、気づかなかったことに気づかせてくれ、見えなかった物事を見せてくれる、多くの役を担うであろう、すみだ五彩の芸術祭の象徴となる、時代や人々を繋ぐキーワード、墨田区の更なる心豊かな美しい未来を創造すべく、時代を超えて羽ばたいてゆくロゴマークになっている。

 コンセプト・デザインを担当した髙橋正実氏はロゴを活かしたユニフォームも作った。狙いについて以下のように語った。

デザイナーの高橋氏

「私は江戸時代から両親とともにこの墨田の地にある家の間に生まれまして、関東大震災や東京大空襲を経験し、何度も焼け野原を経験した家です。関東大震災後、東京は、地震や火事に強い街まちへと大きく生まれ変わりましたが、その中心となった後藤新平さん(当時の内務大臣で、『都』になる前の東京市長を務つとめた)の首都復興計画を、幼い頃から母より聞いて育ちまして、デザインという概念を、そういった過去現在未来をつないで、心豊かなこう未来を創造するような仕事というふうに捉えて、デザイナーの道を志して現在に至ります。

 そういった墨田区、そして東京の歴史と一緒に歩んできましたような中で、この度のロゴのデザインはですね、まさに過去現在未来をつなぐ、都鳥をモチーフにしたロゴマークとなっております。過去が金、そして現在がシルバー、そして未来がですね、墨色の都鳥となっております。

 そして、この度、このロゴを胸につけたユニフォームのデザインをさせていただきました。ユニフォームと申し上げますと、皆様、お洋服をイメージされたかもしれないんですけれども、この墨田区、江戸時代からですね、ユニフォームというと、まあお祭りの非常に多い地域ですので、半纏というイメージがあるんですけれども、進化させて、考えさせていただきました時に、もう一つ華麗な羽織を、志の表れとしてデザインさせていただきました。

 胸にはロゴマークの都鳥が入っております。正式な羽織のデザインをそのままにロゴマークを配置させていただきました。勝海舟さんも、この両国で生まれ育ちましたけれども、勝海舟さんも黒い羽織を、スーツの上にも明治になると羽織ったりという風な方でもございました。現在のファッションにも合うように羽織はなっておりますので、例えばスーツの上にも着用可能です。

 羽織というものはコートとは少し異なりまして、カーディガンに近いような存在ですので、屋内外、具体的にはお食事の会食のお席などでも、羽織ったままに着用をすることができます。夏は涼しく、冬は中に着込むことができます。そして、性別関係なくですね、多くの方にご着用いただき、そして大小とサイズをですね、揃えておりますので、より多くの人に着やすく、心地よく、そして活動をいただけるかと思っております。

 個人的には区役所の皆様に着ていただけたら、墨田区はこの羽織を着ているという志を表現をしていただけると思っています。ロゴマークとともにですね、そういう風になることができましたら、一つ役目を自身も果たせたのかなというふうに思っております。これから始まります、こちらのロゴマークと、この羽織、どうぞ皆様よろしくお願いいたします」

ユニフォームの都鳥をあしらった羽織

プレイベントは10月にスタート

 プレイベントのひとつは「すみだのうわさプロジェクト」。すみだの歴史や街にあるうわさをリサーチし、「うわさ」風の文体にまとめ、フキダシ型のシールにして街に貼っていくアートプロジェクト。 当日は、隅田公園内のお店に関する「うわさ」や墨田区内の「うわさ」を設置していく。

 思わず「笑ってしまったり」、「へ~そうなんだ!」という内容となるので、隅田公園内を探索すると、うわさバッチも無料で配布される。

アーティスト:山本耕一郎さん(http://kyworks.net/index.html
日時:2025年10月24日(金)、25日(土) 
会場:隅田公園そよ風ひろば(墨田区向島1-3) 
料金:無料

 もうひとつは「未来を生きるあなたへ」。

 「私たちが住んでいるこの場所がこれまでにどのような経験をしてきたか、ご存知でしょうか?」

 このコンサートの会場となる隅田公園は、今から102年前に起きた関東大震災からの復興のために整備された公園で、1945年3月10日の東京大空襲後は、亡くなられた方々の仮埋葬場所でもあった。 2025年の今年は太平洋戦争終結から80年の節目の年でもある。

 関東大震災と東京大空襲で甚大な被害を受けた上に、その後の激動も経て、今の穏やかなこの場所・この地域があることに思いを馳せ、これからの平和を願うコンサートを開催する。 

 日本を代表する多彩なミュージシャンと音楽を愛するすみだの子供達が、永く歌い継がれるべき楽曲たちを奏で、語り継がれるべき言葉を紡ぎ、過去と現在と未来が交錯する空間。

日程:2025年10月24日(金)18時開演/20時終演予定 
会場:隅田公園そよ風ひろば(墨田区向島1-3) 
参加方法:予約不要・無料 
出演者:
・ヴォーカル:坂本美雨|曽我部恵一|アン・サリー
・バンド:高田漣(音楽監督・Guitar)|伊賀航(Bass)|伊藤大地(Drums)|ハタヤテツヤ(Keyboards)
・地域参加団体:すみだ少年少女合唱団|トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ アンサンブルメンバー

すみだ五彩の芸術祭公募プロジェクト。創造的なチャレンジ、お待ちしています! 

 芸術祭では、すみだ固有の歴史やコミュニティに息づく事象にちなみ、さまざまな地域資源を活かす多彩なプロジェクトを広くまちなかで展開していく。そのなかのひとつの柱となる公募プロジェクトでは、すみだの個性や魅力を掘り起こし、独創性と新規性に富むアートプロジェクト、公演、展示、上映等の芸術文化活動を支援する。

申請受付期間:2026年1月12日(月祝)~2月16日(月) 
事業実施期間:2026年9月4日(金)~12月20日(日) 
実施場所:墨田区及び隅田川流域
企画・事業内容: 発表・公開を伴うアートプロジェクト、公演、展示、上映等の芸術文化活動で、かつ、すみだの人やまちとかかわるプログラムを含むもの。芸術祭のテーマに、独創的かつ新たな視点でアプローチするもの。歴史、ものづくり、景観、地形、伝説、伝統芸能ほか、すみだの多彩な地域資源を活かすもの。 
申請要件:営利を目的としない芸術文化活動を行っている団体及び個人。法人格の有無は問わない。申請者の活動拠点は、日本及び海外いずれも可能。但し、申請用紙は日本語のみを受け付ける。 
支援内容:
 補助金(ア)上限額100万円 (対象経費以内 補助率10/10)     (イ)上限額200万円 (対象経費以内 補助率10/10) 
 ※うち1件は、東京鋲兼による特別支援枠
 墨田区が管理する文化施設などを減免料金にて提供するほか、実施会場の手配に協力する。
 音響・照明や展示施工などの技術的な相談に応じる。 
 墨田区等の広報媒体、区内文化施設等でのチラシ配架、SNSでの情報配信など広報協力を行う。 
 2016年より10年続くアートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称すみゆめ)で培った経験に基づいて、プロジェクト実施にあたり事務局が伴走する。 
申請方法:持ち込みによる提出はできない。申請書類の提出方法は、原則的にオンラインで申請。申請用紙(Wordファイル)をダウンロードし、必要事項を記入後、申請フォームより必要書類のアップロードを行うこと。オンラインで申請できない人のみ、郵送にて申請できる。 オンライン申請先と郵送先は、申請受付開始日の2026年1月12日(月祝)に公開する。 
申請締切
・オンライン:2026年2月16日(月)23時59分まで 
・郵送:2026年2月16日(月)消印有効 
 ※募集内容、申請用紙、申請方法等の詳細情報は、必ず「募集案内」を確認すること。 
公募説明会: 本事業は墨田区の令和8年度予算の成立状況によって、内容が変更する場合がある。 
問合せ先:すみだ五彩の芸術祭公募プロジェクト係 
     公益財団法人墨田区文化振興財団 地域文化支援課内 
    「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会 事務局 
問合せフォーム:https://forms.gle/zsjCdLDov9uTPhrk7
メール: kobo@sumida-bunka.jp
電話: 03-5608-5446(平日 13時〜16時)

開催概要

名称:すみだ五彩の芸術祭 
テーマ:すみだの五彩 
コンセプト:発気揚々(はっきようよう)
会期:2026年9月4日(金)〜2026年12月20日(日) 
主な会場: UDCすみだ、ユートリヤすみだ⽣涯学習センター、すみだトリフォニーホール、すみだパークシアター倉、曳舟文化センター ほか 
WEBhttps://sumida-artfest.jp
SNS : 
 X:@sumida_artfest
 Instagram:@sumida_artfest 
 Facebook:すみだ五彩の芸術祭  
主催:「すみだ五彩の芸術祭」実行委員会、墨田区 
共催:「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会(公募プロジェクト)

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