Twitterで話題の花見スポットランキング、定番に加えて「城」が大人気!

Twitterトレンド解析リポート Vol.3「桜の名所」TOP50を発表!!

 Twitterトレンド解析システムによる解析リポートを公表していく、エリアLOVEWalker総合研究所リポート。第三弾のテーマは「桜の名所」だ。コロナ禍が一段落して、花見の話題が増えた今年、2023年3月18日から4月9日までにTwitter上で言及されたベスト50を発表した。

「桜の名所」ツイート数ランキングTOP10。日本さくらの会が選ぶ「さくら名所100選の地」を対象に集計した。右端の「共起語」とは、桜の名所とともにつぶやかれたキーワード。共起語が複数つぶやかれることもある。ポジ/ネガ判定は、Twitterトレンド解析システムで独自にツイートの感情分析を行った結果だ。

定番の花見スポット以外に、「城」が複数ランクイン!

 上位10位までにランクインしたスポットの所在地は関西地方が5ヵ所と最も多い。次いで関東地方の2ヵ所、東海地方、北陸地方、甲信越地方の各1カ所という順となった。

 ランキング上位は「上野恩賜公園」や「新宿御苑」、「吉野山」など、定番の花見スポットが上位を占めており、「満開」などの開花状況や「夜桜」などといったキーワードとともにツイートされている。しかし、意外な強さを見せたのは「城」だ。

 上位10位までに、「大阪城」「姫路城」「高遠城」の3ヵ所がランクインしている。11位には「熊本城」が入り、それ以下にも複数の城がランクイン。人気の秘密としては、桜と城の組み合わせが「日本らしい」と受け、画像が多数投稿されていることのほか、たとえば11位の熊本城内で活動する「熊本城おもてなし武将隊」など、施設側が積極的にイベントを行っていることによると言えるだろう。

Twitterデータで選んだ桜の名所TOP5を分析。上位はおなじみのスポットが並ぶ

 ツイート数でTOP5に入った桜の名所を、詳しく見ていこう。1位を制したのは、花見の定番である「上野恩賜公園」。ツイート数は7,650件。3月13日から飲食を伴う宴会が4年ぶりに解禁されたことで、多くのユーザーが上野恩賜公園の風物詩でもある「宴会」や「夜桜」などのワードをツイートしている。また、3月17日から上野で開催している「桜祭り」、上野恩賜公園に隣接し、桜並木で知られる「不忍池」などのワードなどにも言及されている。

●上野恩賜公園
https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/jimusho/toubuk/ueno/index_top.html

 2位は「新宿御苑」。ツイート数は7,647件。都心で70種以上、900本以上の桜を楽しめることで人気のスポットだが、Twitterではネイキッドによる夜桜のライトアップイベント「NAKED桜の新宿御苑2023」に大きな注目が集まっている。このイベントは「プロジェクションマッピング」と「夜桜」の融合が大きな見どころとなっており、多くのユーザーがこの2つのワードとスポット名に言及していた。

●新宿御苑
https://fng.or.jp/shinjuku/

●NAKED 桜の新宿御苑
https://event.naked.works/shinjukugyoen/

 3位は世界遺産にも登録されている、奈良の「吉野山」。ツイート数は4,800件。平安時代後期から桜の名所の呼び声が高く、約200種類、3万本の桜が楽しめる。特に、一目で千本以上の桜が見渡せる「一目千本」と呼ばれる桜が密集するエリアが「下千本」「中千本」「上千本」「奥千本」など複数あり、「吉野山の千本桜」として広く知られている。そのため、多くのユーザーが展望台や神社などのおすすめビューポイントを投稿していた。

●吉野山観光協会
https://yoshinoyama-kankou.com/

 4位は「大阪城公園」。ツイート数は3,368件。大阪城天守閣をバックに満開の桜が咲き誇る様子がフォトジェニックであると多くのユーザーにツイートされている。また、3月24日から5月14日までお花見シーズン限定で園内のバーベキューエリアが有料で開放されており、抜群のロケーションと手ぶらでバーベキューが楽しめる気軽さで人気を集めている。

●大阪城公園
https://www.osakacastlepark.jp/

●大阪城森のバーベキュー
https://bbq-takuhai.net/osakajo-hanami.html

 5位は日本の国宝かつ、日本で初めて世界遺産に登録されたことでも知られる「姫路城」。ツイート数は3,171件。シラサギが羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」と呼ばれており、Twitter上には青空と桜に白漆喰の城壁が映えて美しいと多くの写真が投稿されている。また、4月6日が「城の日」であることから、多くのWEBメディアやユーザーが姫路城について紹介する文章を投稿していた。

●姫路城
https://www.city.himeji.lg.jp/castle/

気になる「桜の名所」ツイートランキングTOP50

 11位以下は表を参照。TOP50でも、熊本城、岡崎公園(岡崎城)、高田城址公園、弘前公園(弘前城)など、多くの城が上位に入っている。

【Twitterトレンド解析】桜の名所ランキング11位~50位。16位の「弘前公園」と23位の「三春町」は3月17日にウェザーニュースが発表した「一度は行ってみたい桜名所ランキング」の1位と3位にランクインして注目を集めている。また、31位の「赤城南面千本桜」と33位の「熊谷桜堤」は桜並木と菜の花畑の競演で注目されている

 なお、「Twitterトレンド解析システム」は、角川アスキー総合研究所が2015年に、東京大学生産技術研究所喜連川・豊田研究室と、アジア圏で唯一Tweetデータの全量を取り扱うことができるNTTデータ、そしてTwitter Japanと共同で「Twitterトレンド解析システム」を開発。当社が持つエンターテインメント用語辞書(200万語以上)に収録されたワードをもとに、日本国内でのエンターテインメント分野に関するTweetを対象にした解析を行っている。

 解析内容としてはTweet内でのワード出現傾向の分析に加えて、Tweetテキストを対象にした投稿者の推定属性情報(NTTデータ提供)や、各種統計データなどを組み合わせた分析などを行っており、報道機関や、企業・自治体等に幅広く活用されている。「Twitterトレンド解析システム」によるTwitterのリアルタイムな集計結果は、「ついラン」(https://tsuiran.jp/)でも見ることができる。

 今回の集計の詳細は以下のとおり。

集計期間 :2023年3月18日~2023年4月9日
解析対象 :日本さくらの会が選ぶ「さくら名所100選の地」に選出されたスポットおよび「桜」または「花見」を含むツイート 
抽出件数 :4万5,333件(上位50位までの総ツイート数)

※上記集計期間中、「Twitterトレンド解析システム」にて取得したツイート3億8728万4,437件の中から、上記調査対象ワードを含むツイート6万9,687件を抽出し、ツイート数順にて50位までのランキングを作成した。

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