9月30日から10月10日、京阪電車「天満橋」駅前広場と「京阪シティモール」で開催中

京都・伏見の日本酒を大阪で堪能しよう!「うまいもんと伏見の酒まつり」をクルーズで体験してきた

2023年09月30日 14時00分更新

 京都・伏見のお酒とお酒に合ううまいもんを大阪で満喫できるイベント「うまいもんと伏見の酒まつりin天満橋駅・京阪シティモール」が、2023年9月30日(土)から10月10日(火)までの11日間、京阪電車「天満橋」駅の駅前広場と「京阪シティモール」で開催中です。

 今年で5回目を迎えるイベントで、駅前広場には伏見のお酒と鶏味噌へしこや餃子専門店福吉等の伏見グルメを楽しめる屋台が出店。京阪シティモールでは、「伏水酒蔵堂」による100銘柄以上の伏見のお酒、京都と伏見にゆかりのある特産品や工芸品、食品などが販売されます。天満橋と歴史的にも縁があり、京阪沿線である伏見エリアの魅力を発信し、双方の地域が活性化することを目的として開催されてきたものだそうです。

 今回、お邪魔したのは、同イベントのプレイベントとして先駆けて行われた1日限定のスペシャルクルーズ。明治時代に淀川を往来した川蒸気船をモチーフとして造られたクルーズ船「ひまわり」に乗船し、伏見の日本酒とうまいもんを一足お先に堪能してきました。このとても素敵な体験をレポートしながら同イベントの魅力をご紹介!

日本二大酒どころ・伏見を味わおう!

 まずは、「京阪シティモール」から徒歩すぐの場所にある八軒家浜船着場から乗船です。このあたりは江戸時代には淀川舟運と呼ばれ、大坂・八軒家浜と京都・伏見との間には三十石船と呼ばれる船が往来し、たくさんの人や物が行き交う交通の要所でした。この水路は京都・伏見へ続いているのですね。そんな歴史ある船着場から優雅なクルーズがスタート。

川蒸気船をモチーフにして造られた「ひまわり」の船内

 船上デッキではクルーズ開催を祝して、伏見の清酒による鏡開きセレモニーが開催されました。日本に稲作が伝わった弥生時代に始まったという伏見の酒づくりは、秀吉の伏見城築城とともに大きく栄え、江戸時代には水陸交通の要衡として発展して酒造家も急増。明治時代の後半には、天下の酒どころとして全国にその名とどろかせ、現在京都・伏見は兵庫の灘と並び「日本二大酒どころ」のひとつと呼ばれています。

 鏡開きセレモニー後には、なみなみと日本酒が入った「伏見の清酒」のおちょこで乾杯。しばし、水都・大阪の風景を楽しみます。

乾杯に使われた、伏見酒造組合の「伏見の清酒」おちょこ

18蔵のお酒を飲み比べ

 デッキでの鏡開きセレモニーの次は、船内に移動して、いよいよ日本酒とグルメを堪能します。

 伏見酒造組合18蔵元のお酒と、バラエティ豊かな飲食店8店舗のうまいもんが楽しめると話題の伏見の名所「伏水酒蔵小路」から、「十八蔵のきき酒セット」が登場。

 ズラリと並ぶ日本酒がスゴイ迫力。これ、全部飲むと2合分ほどあるそうですよ。9月30日(土)からの「うまいもんと伏見の酒まつりin天満橋駅・京阪シティモール」でも、駅前広場では「日本酒とうまいもんの饗宴」が開催され、この「十八蔵のきき酒セット(和らぎ水付)」や日本酒に合うフードが楽しめる屋台が登場するそうで、楽しみです。

18蔵の日本酒が少しずつ味わえる「十八蔵のきき酒セット」

 18種類もある日本酒。どこから手をつけるか迷いますが、左上から飲み進めるのが正解なのだそう。お料理に合わせて、前菜に合うもの、ぬるくなってもおいしいものやメインにあうものなど、順番に日本酒が並んでいます。

 始まりは、北川本家 富翁 プレミアムエールの生原酒。白ワインに似た甘酸っぱい純米酒で、生原酒ならではの芳醇(ほうじゅん)な香り……。こちらのお酒はフレンチやイタリアンにも合うそうですよ。

日本酒に合うお料理がズラリ

 それぞれのお酒を解説したパンフレットが付いていますので、ちびちびといただきながら、お気に入りを探すのも楽しいですね。

それぞれのお酒の紹介付き

駅前広場で開催の「日本酒とうまいもんの饗宴」でも、「十八蔵のきき酒セット(和らぎ水付)」がイベントの目玉として登場!(2500円) 画像提供:合同会社伏水酒蔵小路

限定販売の京まぐろのにぎりも

 さて、クルーズでいただくお料理は、目にもうつくしいお弁当。お造りに焼き茄子、鰆幽庵など日本酒に合いそうなものばかり。さらに、天満橋駅近く「川の駅はちけんや」にあるレストラン「天下の台所 大起水産 八軒家浜 まぐろスタジアム」の「京まぐろ」のにぎりも登場。

天下の台所 大起水産 八軒家浜 まぐろスタジアム「京まぐろ」のにぎり

 「京まぐろ」は、京都府の伊根湾で育てられた本まぐろのこと。夏季に日本海で捕獲した100kg前後の超大型の天然の本まぐろを、水温の低い伊根湾で冬季まで養殖したもので、天然のうま味を残しつつ、しっかりと脂がのった味わいが特徴。2023年9月に販売が解禁されたばかりなのです。

 口にすると適度な歯ごたえと脂がのったうま味が広がります。まぐろ独特の臭みがないのも特徴で、一緒にいただくお酒の香りも引き立ち、まさに日本酒とのマリアージュ。「日本酒とうまいもんの饗宴」では、10月1日(日)に「京まぐろ」の解体ショーが開催され、1日限定でさばきたての京まぐろを使ったにぎり寿司が販売されます。

「日本酒とうまいもんの饗宴」で1日限定で販売される、京まぐろを使ったにぎり寿司 画像提供:合同会社伏水酒蔵小路

 今回のクルーズでは、伏見の蔵が造る焼酎やウイスキー、クラフトビールなども飲み放題と言うことで、地ビールもいただきました。「GOBAN ゴールデンエール」は、京都・亀岡産のエール麦芽やホップなど京都産の材料にこだわり、京都のブルワリーで造られた京都の地ビール。オレンジピールの風味でおだやかな飲み口に仕上がっています。

京都の地ビール「GOBAN ゴールデンエール」

酒と音楽に酔う

 さて、クルーズで楽しく酔っ払っているうちに、船上デッキでは、JAZZ LIVEが始まりました。出演は伏見酒まつりバンド(ボーカル:松浦聖子、ピアノ:上村美智子、ベース:戸嶋哲、ドラム:柿本秀明)のみなさん。音楽を聴きながらゆったりと日本酒をいただく。なんともオトナな時間です。

ほろ酔いでJAZZ LIVEを楽しみました

 音楽ライブは、イベント開催中の10月7日(土)に京阪シティモールの会場でも実施されます。8階レストスペースにて、ソロボーカリスト宇野あゆ美や、シンガーソングライター白井大輔といった6名のアーティストによる音楽ライブが観覧無料で楽しめます(※アーティストは変更の可能性あり)。合わせて実施される「ハイパー縁側@天満橋」では、伏見酒造組合理事長の増田徳兵衛氏をゲストに迎え、大阪・天満橋と京都・伏見のお酒を通したつながり、伏見の歴史やお酒のお話が聞けるらしいので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。振舞酒も用意されるそうなので、お酒好きならぜひ聞いておきたいですね。

口当たりの良い伏見の日本酒

 素晴らしいお酒と食事、JAZZ LIVEを堪能した8時過ぎ、乗船していた「ひまわり」が八軒家浜船着場の着船すると、スペシャルクルーズは終了です。船上での日本酒飲み比べでは、さまざまな味わいが楽しめることを実感できました。辛口のもの、フルーティな味わいのもの、料理との組み合わせを考えるのも、大人ならではの楽しみではないでしょうか。そして、お酒をいただきながらジャズを楽しむという贅沢。さまざまな角度から日本酒を味わい尽くしたクルーズとなりました。

9月30日(土)から11日間、天満橋駅・京阪シティモールで伏見を味わえる!

 スペシャルクルーズはこの日で終わりですが、9月30日(土)からの「うまいもんと伏見の酒まつりin天満橋駅・京阪シティモール」でも、「十八蔵のきき酒セット(和らぎ水付)」を筆頭に、お酒や食事を楽しめます。まず、京阪電車「天満橋」駅の駅前広場に登場する屋台では、特別に醸造されたプレミアムな日本酒や、伏見グルメとして、地元・京都産の食材を使った餃子専門店 福吉の餃子や、鶏味噌へしこ、八一堂コロッケや、牛たん塩焼きなど、日本酒にあうフードが勢ぞろいします。

京都ポークや京かしわ、白ネギ、九条ネギなど京都の地元素材を使った餃子専門店 福吉の餃子 画像提供:合同会社伏水酒蔵小路

鶏味噌へしこ 画像提供:合同会社伏水酒蔵小路

抽選会もあるPOP UP SHOP

 イベント期間中に、京阪シティモール4階イベントスペースで開催される『「伏水酒蔵堂」POP UP SHOP』では、季節のお酒を含めた100銘柄以上の伏見の日本酒を販売するほか、京都と伏見にゆかりのある特産品や工芸品、食品なども販売されるそうです。日本酒は指定銘柄のみですが、無料試飲もあるとか。嬉しいですね。

 購入した日本酒にオリジナルラベルを貼り付ける事ができたり(全日開催)、和蝋燭の絵師による 蝋燭の絵付け実演販売も実施するそうです。(9/30(土)、10/1(日)、10/7(土)、10/8(日)各日 11 時~ 18 時)また、伏見の蔵が造る焼酎や、梅酒、ウイスキー、クラフトビールといったお酒や、日本酒に合うアテとして「伏水酒蔵小路」でも提供している伏見の精肉店の高級ハム、京都の老舗旅館が作る和チーズといった厳選食材も販売しているので、自宅でゆっくりと伏見のお酒とうまいもんを楽しむのも素敵かもしれません。

 同会場で3,000円以上お買い上げの方は、「伏見の清酒おちょこ」や「十石舟乗船券」などが当たる、ハズレなしのガラポン抽選会にも参加できます。

100銘柄以上の伏見のお酒がそろう『「伏見酒蔵堂」POP UP SHOP』 画像提供:合同会社伏水酒蔵小路

 「うまいもんと伏見の酒まつりin天満橋駅・京阪シティモール」は、伏見の酒とうまいものが思いっきり楽しめる11日間。酒造りに最適な中硬水である伏見の水を使用した酒は「伏見のおんな酒」とも呼ばれ、きめの細やかさと口あたりのよさが特徴。味はもちろん、その歴史や造り手の思いを知って、もっと深く伏見の酒を楽しんでみませんか。

【うまいもんと伏見の酒まつりin天満橋駅・京阪シティモール】
期間:2023年9月30日(土)から10月10日(火)

「伏水酒蔵小路」と伏見の飲食店による「日本酒とうまいもんの饗宴
場所:京阪電車「天満橋」駅 駅前広場
時間:平日17:00~21:00、土日祝11:00~21:00

『「伏水酒蔵堂」POP UP SHOP』&伏見港「みなとオアシス」特別展示
場所:京阪シティモール 4Fイベントスペース
時間:各日10:00~21:00(最終日は20:00まで)
※オリジナルラベル作成(全日開催)
※和蝋燭の絵師による 蝋燭の絵付け実演販(9/30(土)、10/1(日)、10/7(土)、10/8(日)各日11時~18時)

スペシャル音楽ライブ×振舞酒×「ハイパー縁側@天満橋」
実施日:10月7日(土)
場所:京阪シティモール 8Fレストスペース
時間:13:00~20:00(「ハイパー縁側@天満橋」×振舞酒は15:00~16:00開催)

この記事をシェアしよう

エリアLOVE WALKERの最新情報を購読しよう

PAGE
TOP