冬の寒空の下、大阪であったか宮崎への移住を考える 宮崎県が主催する「宮崎ひなた暮らし移住相談会」が大阪・ミナミで開催された

2025年01月14日 10時00分更新

文● エリアLOVEWalker編集部
提供: 宮崎県総合政策部中山間・地域政策課

 大阪の繁華街、通称ミナミと呼ばれるエリアの一角にある難波御堂筋ホールで12/15(日)、「宮崎ひなた暮らし移住相談会」が開催された。

 奥行きのある会場内には宮崎県内12の市町村ブースと、福祉や農林漁業などの仕事、住まい・移住全般について相談できる7つのブース、合わせて19ブースが軒を連ねて、来場者の様々な疑問に答えてくれる仕組みになっている。

年代や家族構成が異なる、様々な人が訪れる移住相談会

奥まで並んだブースが来場者を待ち受ける

 相談会は朝11時から夕方4時半まで5時間半に渡って開催され、約50組が来場し、目的のブースでそれぞれの相談が行われる。

 訪れた人々は、ひとりで来られた20代の女性から小さな子供を連れたファミリー、シニア世代の夫婦など年齢層は幅広い。各ブースでは来場者が入れ替わり立ち替わり相談しているようで、各ブースの担当者もタブレットで資料を見せたり、担当者によっては自らが先輩移住者であり、その体験談も交えながら丁寧に説明を行っている。相談者の熱心な様子を見るに、昨今の移住に対する関心の高さがうかがえる。 

 また今回は特別に宮崎県のシンボルキャラクター、みやざき犬の「むぅちゃん」も登場し、会場内外をところ狭しと動き回り、来場者からはかわいい!と大人気。

宮崎県シンボルキャラクター、みやざき犬のむぅちゃんが受付でお出迎え

むぅちゃんは会場の1階でも通行人に手を振ったりと大活躍!

都農ワインが好きすぎて!移住を決意したセミナー講師

 今回の相談会では、先輩移住者である株式会社都農ワインの福嶋氏によるセミナーも開催。福嶋氏は千葉県で暮らすITエンジニアだったが、元々都農ワインのファンであり、好きが高じて家族を連れて都農町へ移住し、当時求人のなかった都農ワインに自らPRを行い、就職してしまうという離れ業の裏話まで披露してくれた。今年で移住して7年、いいことばかりではなく交通の不便さや子供の教育は都会と比べると選択肢が少ないなど、デメリットも語ってくれたのはセミナーに参加した来場者にとっては具体的に移住を考える際のヒントになる。「行けば何とかなる」という福嶋氏の言葉が後押ししてくれた気がする、との言葉も聞くことができた。都農ワインの振る舞いもあり、福嶋氏がほれ込んだというワインの魅力が参加者に伝わったのではないだろうか。

熱のこもった福嶋氏の話に思わず引き込まれる来場者

福嶋氏がほれ込んだ都農ワインが、未成年や車の方にはぶどうジュースが振る舞われた

移住を考える参加者の思いとは?

ブース担当者の説明に熱心に聞き入る来場者

ブース担当者の説明に熱心に聞き入る来場者

 せっかくなので、来場者の何組かに今回の相談会に参加した目的や印象などを聞いてみた。

 まず幼児を連れた30代のファミリーは、「サーフィンをしているので、サーフポイントに近いところがいいのですが、小さい子供がいるので子育て環境も気になるところ」といった疑問・質問を胸に抱いてブースを回遊。この家族は朝から来場し、いったんお昼ご飯で退場した後に戻って来られて、結局1日中会場で過ごすことに。「川南町とかサーフィンのできる市町村に話を聞いたり、来るまでは聞いたことのなかった自治体が、実は病院が充実していることが分かったり。ぼやっとしていた移住のイメージがかなりクリアになりました」と夫婦ともに充実した時間を過ごされたようだ。ちなみに子供は会場に設置された保育士が常駐するキッズスペースに預けることができ、安心してブースを回れたとのこと。

キッズスペースには保育士も常駐しているので安心してブースを回れる

 また、「元々宮崎が好きだということもありますが、サーフィンをしていることもあって、今日は話を聞きに来ました。家のメンテナンスなどの仕事をしているので、宮崎でも同じような仕事ができれば」といった50代の夫婦や、「日本中を車で回っていたけど今はずっと宮崎で車中泊や民泊しながらサーフィンをしています。出身の大阪にたまたま帰って来ているタイミングで相談会があることを知って、本気で宮崎に定住することを考えようかと思って来ました」と話してくれた20代の女性など、サーフィンのメッカでもある宮崎の海に魅力を感じて移住を検討する方が多い。その一方、60代の男性は「そろそろ定年なので、定年後に移住先で仕事をみつけて移住できるかの可能性を探りに来た」。この方のようにセカンドライフを視野に入れた相談者もチラホラ見受けられた。皆さんが口をそろえて言われたのは、移住に対して自分なりのイメージを持っているが、相談会では住居や仕事など細かいことも質問できたり、ネットでは拾えない生の情報を知ることができる。また、いいことばかりでなくマイナス面も教えてくれるので、より具体的に移住について考えをまとめられるいい機会を得ることができた、それに何より宮崎の人は優しい、ということだ。

夫婦そろって相談することで、それぞれの目線で気になることを質問できる

最後の最後に抽選会の特賞が出た!

 今回の移住相談会、実はブースを回って抽選補助券を集めると抽選会に参加できるというお楽しみもあり、特賞は「宮崎牛食べ比べセット」。朝からなりゆきをチラチラみていたのだが、なかなか特賞が出ない。本当に入っているのか思わず疑っていたが、何と!最後の最後に特賞が出た!「残り物には福が」ではないが、抽選会スタッフもびっくりした様子。

私が当てました!と特賞の目録を手にニッコリ

 特賞を当てた方の旦那さんは丹波でシイタケ栽培をしており、今回は自分の経験を活かせるところを探したくて来場したそうだが、諸塚村でシイタケ栽培を原木から育てているなど、希望に沿った話を聞けて納得の様子。そう語る横で奥様は特賞をゲット!家族そろって大満足の1日となったようだ。

 今回、「宮崎ひなた暮らし移住相談会」の大阪会場にお邪魔したが、移住を考えている人は疑問や不安を抱えたままネットなどで情報を検索するより、リアルな場でぜひ質問をぶつけて欲しい。

この記事をシェアしよう

エリアLOVE WALKERの最新情報を購読しよう

PAGE
TOP