第8回
日比谷Bar 日比谷店
「家でもつい仕事のことを考えちゃう。どう切り替えたらいい?」に答えるバーテンダーの“仕事の捉え方”に大納得!
2025年02月20日 12時00分更新
たくさんの人が訪れ、さまざまな悩み相談に答えてきたであろう丸の内のバーテンダーの方に、あなたに代わって相談を投げかける本連載「人生の達人はBARにいる」。
今回は、神保町や新宿、池袋などにも店を構える「日比谷Bar」の日比谷店を訪れました。店長の石川工さんにお話を伺っていきます。
仕事に対する捉え方を変えて、プライベートを大事にする
今回のお悩みはこちら。
──忙しい日々を送っていると、なかなか切り替えられず、プライベートも仕事のことを考える時間になってしまう…というのはありがちですよね。
石川さん「私も若い時は休みの日も常に仕事をしている、というような状態でした。変わるきっかけとなったのは、家族をもったことですね。休みの日の時間の使い方を変えないといけないな、子供と過ごせる時間を大事にしないともったいないな、と思うようになりました」
──家族ができたことで意識が変わったんですね。
石川さん「そうですね。私の場合、“家族のために”仕事をしている、というように、仕事に対する捉え方が変わりました。決して仕事のために家族があるのではないのだ、という考え方を持っています。
ご家族のいらっしゃらない方の場合も、何のために仕事をしているのか、と考えた時に、自分が幸せに、より豊かになるためにお金が必要なのであって、その手段のために仕事があるのだと思うんです。では、自分が何をしている時に幸せで豊かな気持ちになるのか、と改めて考えて、そのためには仕事をしている以外の時間も必要だということに気付くことができれば、時間内に仕事を終わらせるというモチベーションも高まるのではないでしょうか」
──プライベートの時間の重要性を改めて認識することで、切り替えの必要性にも気が付けそうです。具体的にはどうやって切り替えれば良いと思いますか?
石川さん「もちろん人それぞれだと思いますが、お酒が切り替えスイッチになる方も多いのではないかと思います。家で缶ビールを飲んだり、バーに来てカクテルを飲んだり…。そういう意味で私たちバーテンダーの仕事は、切り替えの手助けをできる職業かもしれないですね。そんな形でお客様の人生に携わることができるというのが、バーテンダーの醍醐味だと思います」
「仕事はあくまでも手段」
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