ネットで嫌われがちな「体育の授業」自分も嫌いでした でも、一回だけ「楽しいかも」と思った瞬間があった
2025年03月05日 17時00分更新

体育、苦手だったんです
子どもの頃、体育の授業は好きでしたか? 自分は苦手でした。
ネット上では、体育が苦手だった人が「いかに体育の授業がイヤだったか」という思い出話をすることが珍しくありません。中には、恨み節のような言葉を使っている人もいるほどです。
逆もまた然りで、子どもの頃に体育が楽しくて大好きだった人が、大人になって「みんなが体育をそんなに嫌いだったなんて知らなかった」と驚く……ということもあるようですね。そのあたりの認識のギャップも、体育嫌いだった人たちが眉をひそめる一因にもなりかねないのですが。
さて、筆者はどうだったか。運動、ダメでした。かなりダメ。5段階評価でかろうじて「2」。
新潟県の降雪量が多い地域で育ったので、クロスカントリースキー(いわゆる歩くスキー。通称“クロカン”)だけは得意……というか、めちゃくちゃにやらされました。体育の授業でも部活でもやりましたし、冬の日はしょっちゅうスキー場に行ったので、スキーだけは歩くのも滑るのも得意です。たぶん、日本全体で見れば上位クラスでしょう。

小学生時代の筆者。クロスカントリースキーの大会に出場したときのもの。30年近く前なので、さすがに写真もボロボロ
ただ、それ以外のスポーツは、てんでダメ。マット運動もセンスがなく、跳び箱もたいして飛べない。そもそも、足が遅かったので陸上系の競技は全滅。球技でも足手まといです。
休み時間や放課後ならまだしも、体育の授業は拒否できないわけで、イヤでしたねえ……。「思うように動けない」というストレスと、「周りの足手まといになっている」という申し訳無さと、自分の鈍くささが周りに笑われることの悲しさ。思い出したくない記憶です。
力いっぱい蹴っても、サッカーボールが飛ばない
しんどかった競技の一つが、サッカー。筆者が小学生の頃はJリーグブームだったので、休み時間はもちろん、体育の授業でやることも多かった。
しかし、自分はとにかく使い物にならない! 足も遅いし、ボールも狙った方向に蹴れないし、もうダメダメです。戦術理解度も何もあったもんじゃない。イタリアのサッカー紙なら「2点」ぐらいの評価です。
中でも困ったのが、蹴ったボールが「上に飛ばない」こと。自分にとっては、謎でした。どんなに力いっぱい蹴っても、とにかく飛ばない。地を這うようなボールしか蹴れない。だから、シュートも入らないし、遠くにボールを飛ばせない。
これが本当に恥ずかしいし、自分の思うようにボールが飛ばないことへの苛立ちもあって、サッカーをするのがずっと苦痛でした。体育でサッカーとなると、運動が得意な子たちにとっては休み時間のようなものですが、自分にはしんどい時間だったのです。
「足の甲で蹴る」という、たった一言
ある日、家でテレビを見ていると、Jリーガーが出演していました。その選手はフリーキックがうまく、狙ったところに蹴り込める、というようなことで知られていました。
その選手が、自身のキックを解説する際に、「こういうところを狙いたいときは、足の甲で蹴ると……」というようなことを言ったのです。それだけのことでしたが、筆者は「あっ!」と思った。その瞬間、あることに気付いたのです。
「ボールを蹴るとき、自分はいつも、つま先で蹴ってるな……」と。

これは「いらすとや」のイラストですが、当時の自分はこういう写真や絵ばかりを見ていたので、「足の甲で蹴る」というイメージがなかったのです
偶然にも、その翌日に体育の授業でサッカーがありました。自分のところにボールが飛んできたので、足の甲で蹴るイメージで、思い切りボールを蹴り飛ばした。そうしたら、「上の方に飛んでいった」のです。
自分が思い描いていた軌道のボールを、初めて蹴ることができた。
あの瞬間の、「あ、こうやればいいのか」という感動は、かなりのものがありました。まあ、ボールが蹴り飛ばせるようになっただけなので、別にサッカーがうまくなったわけではありませんでしたが……。
でも、あの瞬間は、「楽しいかも」と自分から思えたんですよね。自分が聞いたことから気付いたものを、初めて実践できた。体育の授業でそう感じたのは、あの一回だけだった気もします。
プロの言葉には「気付き」がある
この話は、単純に言えば、「足の甲でボールを蹴る」というコツを知ったというものです。これくらいのことなら、プロのアスリートではなくても伝えられるかもしれません。こういうことを体育の先生に伝えてほしかったという気持ちも、当時はちょっとありましたけどね……。
しかし、もっと難しい動作になると、どうでしょうか。あるいは、心替えや、モチベーションの保ち方などについては。その道を追求した人だからこそ、あるいはそのスポーツに本気で関わっているからこそ、伝えられるものもあるはずです。
プロの競技生活を引退した人が、YouTubeで発信したり、そのスポーツを楽しむ子どもたちに指導したりすることは当たり前になっています。プロならではの視点でわかりやすくアドバイスをすることで、初級者がみるみる上達していくことも多い。もちろん、言語化に長けた人ではないと、難しいことかもしれませんが。
競技中の動きだけではなく、心理状態に関しても、プロは貴重な意見を持っています。衆目にさらされる環境下の中で真剣勝負をすること。あるいは、そういうエンターテイメントに関わるさまざまな仕事をすること。それは、一般の人々には得難い経験です。そのような人生から出てくる言葉には、我々の生活にも活きてくるような視点が含まれるかもしれません。
子どもの頃の自分がボールを遠くに飛ばせたように、プロの人たちの経験から学んだもので、人の何かしらがガラッと変わるかもしれない。プロの言葉には、たくさんの「気付き」が含まれているのでしょう。
プロが使っている技術を実感できる
ここだけの話を聞ける
プロスポーツの現場に関わる、さまざまな人たちのリアルな声が聞ける……。そんなイベントが3月15日に開催されます。丸の内新東京ビルおよび丸の内仲通りを中心に開催される「UPDATE EARTH 2025ミライMATSURI」です。
米国スポーツのトップリーグであるMLBとパートナーシップを組み、日本のトップスポーツリーグと共に、教育をサブテーマとしたイベント。日本を代表するスポーツリーグである、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)やSUPER FORMULAなどのさまざまなスポーツプラットフォームを支える技術についても紹介されます。
また、MLB、Jリーグなどのスポーツ界や、ビジネス界のリーディングプレイヤーによる特別セッションなども開催予定。プロが使っている技術を実感できる、プロが語るここだけの話を聞ける、貴重な機会といえるでしょう。
子どもの頃の自分は、ボールが遠くに飛ばせるようになっただけでした。しかし、つらい体育の授業が「楽しいかも」と自分から思えた、大きな変化だったのです。そんな変化を生み出す気付きが、「UPDATE EARTH 2025 ミライMATSURI」にあるかもしれませんよ。
【UPDATE EARTH 2025 ミライMATSURI概要】
日時:2025年3月15日(土) 10:00〜18:00
会場:新東京ビル7〜8階(東京都千代田区)、丸の内仲通り、秋葉原万世橋出張所ほか
主催:UPDATE EARTH 2025実行委員会
運営実施団体:一般財団法人UPDATE EARTH、デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社
参加・申込方法:一般公開展示以外の定員制イベントやワークショップへの入場には個別の申し込みが必要となります。事前登録をすると館内への入場がスムーズになります。
イベントの全体情報はこちら!:https://event.update-earth.jp/
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