うわ〜、なにこの美味さ……。サントリー最大級拠点で見た神泡が「これまでに飲んだ、どんなビールよりも最高」だった

2025年04月14日 13時00分更新

 ビールが、ますますおいしく感じられる季節がやってきた。

 のどを潤す爽快な味わいを何気なく楽しんでいるけれど、いったいどんな過程を経てこの一杯が生まれているのだろう? つくり手のこだわりや、素材の魅力を知れば、きっとビールの味わいがもっと深まるはず──。

 そんな期待を胸に、京都府長岡京市にあるサントリー〈天然水のビール工場〉京都へと向かった。この4月、工場見学ツアーがリニューアルされ、ビールのおいしさをより奥深く体感できる内容になったという。今回は一般公開に先駆けて行われたメディア向け取材会に参加し、その魅力をいち早く体験してきた。

「つくり手」の想いを伝えるリニューアル

 リニューアルされた工場見学ツアーは、これまでに比べ、よりつくり手の想いを伝えるものへと刷新された。まずは「つくり手の顔が見える」こと。つくり手の想いが伝わるよう、ツアー全体を通して、ポイントを映像で紹介してくれる。そして製造工程の迫力や臨場感が体感できるように、3面大型スクリーンを設置したほか、映像内容もブラッシュアップ。さらにお楽しみの試飲についてもグラスや神泡アートもここだけのオリジナルのデザインになるなど、見どころが豊富に用意されている。リニューアル前は見学試飲合わせて70分だったところが、見学60分、試飲30分の90分へボリュームアップしているのもポイントだ。

 取材会では、まずサントリー株式会社 〈天然水のビール工場〉京都工場長 角井達文氏、サントリー株式会社 ビール・RTD本部プレミアムビール部櫻井はるか氏から工場や今回のリニューアルの内容についての説明が。

 角井氏は、この工場が4つあるサントリービールの生産拠点の中で西日本最大規模であることや、それぞれの工場が良質な天然水でビールを仕込んでいることが強みであることなどを話すと、今回のリニューアルについて、つくり手それぞれの想いが伝わるようになっているので、期待して欲しいと胸を張った。

 櫻井氏も、つくり手の顔が見える、熱い想いやこだわり、こぼれ話が聞けるツアーであることを明かすと、ダイナミックな製造工程を体験できること、そして2つの神泡体験や京都オリジナルのおもてなしが楽しめることなどをアピールしてくれた。

ビールづくりの工程をたどるツアーがスタート

 まず、つくり手の想いが詰まったウェルカムムービー「ようこそサントリー〈天然水のビール工場〉京都へ」が流される。1分間のムービーのあと、いよいよツアーがスタート。

 

 まずは天然水、麦芽、ホップといったビールの素材についての説明が。ビールの9割を占めるのが水。「ザ・プレミアム・モルツ」では地下深くから汲み上げた天然水で仕込んでいる。

 使用する麦芽は、「ザ・プレミアム・モルツ」に適した二条大麦麦芽。そこにチェコとその周辺で産出される希少なダイヤモンド麦芽を加えている。そしてホップは、苦味が穏やかで香りは華やかなアロマホップに、さらに香り高い最高級のファインアロマホップを加え、華やかな香りをつくり出しているとのこと。

大型モニターとつくり手等身大モニターで工程をわかりやすく解説

 次は仕込工程について、今回新設された2,250×7,500mmの大型モニターを用いて、説明が。麦芽が持つ旨味などを引き出すため、より手間と時間のかかるダブルデコクション製法を採用していること、そしてホップも2回に分けて投入するアロマリッチホッピング製法であることなどが伝えられた。

 ここには今回のリニューアルの目玉のひとつ、「つくり手等身大モニター」も設置されていた。この「つくり手等身大モニター」は、実際のつくり手が自身の言葉でビールづくりの想いを伝えてくれるというもの。ツアー中の6ヶ所に設置されていて、それぞれ3名がランダムで登場し、工程についてやつくり手だからこそのこぼれ話などを聞かせてくれる。

■迫力のある仕込み室の内部も見学可能

 ツアーには仕込室の見学も盛り込まれている。麦芽の殻を取り除く濾過槽や天然水と麦芽を合わせ、麦汁のもとをつくる仕込槽、麦汁のもとを煮出す仕込釜などがずらりと並ぶ様子は、目の前で見るとかなりの迫力だ。
※夏の一部期間は、室内が高温になるため入室できないことがあります。

 続いての麦汁に酵母を加える発酵工程は「酵母ちゃん」とスタッフに呼ばれている(らしい)、かわいいキャラクターが浮かぶスペースで説明が行われた。ここにも「つくり手等身大モニター」が設置され、発酵についての情報を教えてくれる。

 貯酒、ろ過のあとは、パッケージング工程へ。こちらの3面スクリーンも今回新設されたもので、サイズは2,363×14,400mmという大きさ。製造ラインを体感できる映像も新たに導入されていて、見ている者が缶になったような目線は新鮮に感じられた。

見学後のお楽しみ、試飲の時間へ

 見学が終わったあとは、お待ちかねの試飲の時間。ゲストルームに入ると、まずはスタッフがウェルカムドリンクとして、ザ・プレミアム・モルツを注いでくれる。工場内には少し温度の高いところもあったため、しっかり冷えたビールは格別のおいしさだ。ドライバーやアルコールNGの人には、フリーのソフトドリンクも用意されている。

 テーブルに用意されている京野菜を使ったおつまみも、今回のリニューアルで新たに加えられたものだそう。いただいてみると、程よくピリッとした味わいがビールとの相性抜群! そしてグラスの後ろを見てみると、ここにも京都らしさを発見。

 グラスの背面には京都らしいイラストが入っていた。このオリジナルデザインのグラスも、ここ京都工場だけのものとのこと。隣接しているショップで購入することも可能だ。

 さらに今回のリニューアルで追加されたお楽しみが2つの「神泡」コンテンツ。まず1つめは「神泡アート」。スタッフにお願いすれば、注がれるビールの泡の上に、様々なデザインを登場させてくれるのだ。

 「神泡アート」のデザインは全部で10種類。そのうち京都オリジナルデザインは6種類あり、この工場ならではのデザインが楽しめる。ちなみにこの「神泡アート」は麦芽エキスでプリントしている。そして「神泡アート」は「ザ・プレミアム・モルツ」、「同〈ジャパニーズエール〉香るエール」、「同MASTER’S DREAM」から好きなテイストでオーダーすることが可能だ。

 そしてもう1つの「神泡」コンテンツが、「神泡セルフサーブ」。スタッフのアドバイスを受けながら、自身の手で「神泡」をサーブすることのできるサービスだ。サーバーを扱い慣れていない身にとっては、多少難しくもあるが、それもまた楽しい。こちらでは「香るエール」が注げるが、自分で入れた一杯は格別の味だった。

 いつも何気なく飲んでいたビールだが、ツアーに参加したことで見方が変わった。こだわりのひと言では片付けられない、徹底的な品質管理と日々最高のうまさを求めビール作りに励む作り手たちの想いが改めて実感できたのだ。試飲のビールがいつもよりおいしく感じられたのは、工場で注ぎたての「神泡」を飲んだことはもちろんだが、その奥にある様々なことを知ったからだと思えた。

 「ザ・プレミアム・モルツ」おいしさ発見ツアーは、新しいビールの魅力に気づかせてくれること請け合い。工場見学としてもしっかりと楽しめるので、ビール好き、お酒好きという人以外にもオススメだ。予約は4月1日(火)からスタートしている。ぜひ足を運んでみてほしい。

<「ザ・プレミアム・モルツ」おいしさ発見ツアー>
所要時間:90分(見学60分+試飲30分)
参加費:1000円(税込)※20歳未満の方は無料
見学再開日:2025年4月15日(火)
予約開始日:2025年4月1日(火)9:30〜
※予約はホームページから ※先着順にて、満席になり次第、受付終了

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