エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀「大阪・関西万博をブラタマキ」 第10回
ディーン・フジオカさん、ビビアン・スーさんも夢中になっちゃう! 大阪・関西万博の「TECH WORLD」パビリオンで台湾の最新デジタル技術を堪能した
2025年06月11日 17時00分更新
大阪・関西万博の「TECH WORLD」パビリオンは6月10日、「TECH WORLDへようこそ! 心ふれあう #スペシャルゲストデー」を開催。筆者もずっと気になっていたパビリオンを訪れた。
心を奪われる最新技術を駆使した演出と美しい自然の粋を感じさせてくれる世界観がくせになるパビリオンで、開館してから2ヵ月で26万人が来場したという。
この日は、TECH WORLDを民間出展している玉山デジタルテックの名誉会長の黄志芳氏が、ビビアン・スーさんとディーン・フジオカさんをパビリオンに招待した。
3人と一緒にプレスも館内を回ったが、テクノロジーと自然が融合する「ライフ」「ネーチャー」「フューチャー」の3つのテーマを、壮大なビジュアルに深く浸って堪能できた。
この日は「TECH WORLD 記念ポストカード」500枚が配布されたほか、このカードで応募した来場者の中から「万博ペア入場券+TECH WORLD優先入館パス」が当たる3名が、ディーンさんとビビアンさんに抽選された。
さらに、黄氏から特別に超豪華な賞品「日本 台北 ペア往復航空券」もプレゼント。この様子は、TECH WORLDの公式Instagramで生中継された。
パビリオンを観た感想として、ディーン・フジオカさんは以下のように語った。
「TECH WORLDパビリオン、盛り上がってますね! 今日、初めてパビリオンを回らせてもらったんですけど、台湾のテクノロジー、自然の温かさ、人のぬくもり、全部感じられて、感動しました。
3つのテーマそれぞれに魅力があって、特に印象的だったのは、テクノロジーだけじゃなくて、人のぬくもりや自然の温かさを感じられたこと。僕にとって、台湾は人生で特別な場所なんですけど、今日、ビビアンさんと回って、過去と現在と未来が繋がる感覚を味わいました。本当に楽しかったです。ありがとう!」
ビビアン・スーも以下のように、興奮を伝えた。
「TECH WORLDの展示は、ライフ、ネーチャー、フューチャー、全部すごいよ! 台湾の魅力、みんなに伝わってるよね! わたし、台湾のお弁当みたいに、あったかい気持ちになっちゃった(日本の弁当は冷たい状態で売ることが多いが、台湾は暖かい状態で売られることが多いことから)! みんなも、絶対来てね!
台湾のAI、VR、8Kの技術はスゴイし、ルーロー飯やタピオカミルクティーも美味しいから、楽しんでね!」
この後、黄氏から二人にプレゼントが渡されたが、その中に、蘭の花をデザインした皿が入っていた。
ビビアンさんが「実はね、わたしのお父さんはもう他界しちゃったんだけど、この蘭の花、父さんが生前一番大好きだった花なの。母さんの名前にも『蘭』って文字が入ってて、どんな大変な時でも、父さんは蘭に水やりを欠かさなかった。このお皿、家族にとってほんと素敵な思い出。黄さん、TECH WORLD、こんな素晴らしいギフト、ほんとありがとう!」と感動するシーンも。
その人にピッタリの台湾旅行プランを教えてくれる
パビリオンの出展社「玉山デジタルテック」は、台湾貿易センター(TAITRA)が設立した民間企業で、社名に冠する「玉山(たまやま)」は、標高3952mを誇る台湾最高峰「玉山(ぎょくさん)」からきている。
台湾島の面積の7割は山地で、パビリオンは、これらの山々「心の山」を建築のイメージとしている。
リサイクル可能な金属素材で表現された群山のモチーフは、昼はきらめく太陽を反射する様子の中に悠久を感じさせ、夜はあふれる光がまたたく星々とともに空を照らす宝の山のようになる。
金属板で構成され、稜線に複雑な光のコントラストを描き出す山肌は、生命の輝きと活気に満ちた未来を象徴している。
コンセプトは「共好(ゴンハオ/ガンホー、“共に良くなる”の意)」。世界をつなぎ、より良い未来の暮らしへ「共に良くなる」。それは、ひとつの価値観であり、生き方であり、そして未来を切り開くための解決策だという。
館内には「生命」「自然」「未来」をテーマにした3つの劇場がある。来場者はエントランスでリストバンド型のデバイスを装着し、心拍数などを計測しながら、パビリオンをすべて回ると、どこの劇場で反応したかが集計され、その人におすすめの台湾の旅行が提示される。
展示では、台湾の自然・文化・先端技術を融合し、視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚・感性の「六感」を刺激する体験型展示が楽しめる。演出の中では、AI、VR、8K技術、レーザープロジェクター、ロボットアームなど台湾の最新テクノロジーが駆使される。
●ライフ劇場:マルチメディアパフォーマンス
このゾーンで楽しめるのは、プロジェクション、電子スクリーン、光と影の変化を組み合わせたパフォーマンス。
工業技術研究院(ITRI)が開発したインタラクション統合システムは、世界初となる人方向揺動特許を組み合わせたもの。動力機械分野のスタートアップ企業(Okome Studio)と協力し、ASUSのChromebook560台と接続することで機械の花を作った。
単数または複数のモニターに表示させる画面を同期させ、柔軟な機械の動きにより、風に触れる花びらや跳躍する魚の群れを作り出す。花の海の様に律動するテクノロジー製品が、異なる一面を見せてくれる。
台湾の機械メーカーが設計・製造するロボットアーム(HIWIN)は、パフォーマンスに必要な精度、瞬間回転技術および瞬間位置決め停止技術を備えている。
●ネイチャー劇場:五感の旅
高画質4Kレーザープロジェクターを使用してアーチ型の壁に投影し、シームレスかつハイコントラストな視覚効果により、効果的な臨場感と感動を来場者にもたらす。
●蘭の道:蝶と蘭の花によるバーチャルとリアルの共演
実際の花と透明マイクロLEDディスプレーを組み合わせることで、バーチャルとリアルが織りなす視覚効果を体験することができる。このエリアでは60型透明マイクロLEDディスプレー(AUO)モジュールをつなげることで、実際の蘭の花の上でバーチャルの蝶が飛び交う様子を実現している。
●AIギャラリー
FindARTsハイファイアートディスプレー(AUO)を使用し、美術館のようなアート空間を生み出す。静止しているかのような絵画作品は時間とともにゆっくりと変化し、都市から田園まで、美しい景色が瞬く間に現れる。
(1)A.R.T.先進反射防止技術
(2)極めてリアルな画像色統合技術
(3)高強度画像暗号化技術
これらの3つの独自のテクノロジーの統合により、アートワークの真正性を確保すると同時に、アートワークの流通とプロモーションチャネルを創出しているという。
●フューチャー劇場:インタラクティブと立体映像技術
ミニLEDによる幅13m×高さ2.4mの巨大スクリーン(Harvatek)で、ダイナミックなインタラクティブセンサーと立体映像技術を活用し、来場者を未来のより良い暮らしへと誘う。
●AIインタラクティブ体験
ProArtスクリーン(ASUS)24台、広視野角178度のIPSパネルを搭載したHDRディスプレーを使用している。パビリオンの最後では、来場者のリストバンドに記録された心拍数曲線に従い、搭載されたAIテクノロジーが動画を作成し、個人向けにカスタマイズされた旅行スケジュールを提供してくれる。また、動画は記念品としてダウンロードできる。
●物販飲食エリア
「CLASSIC」「CULTURE」「COMM.」をコンセプトとしたノスタルジックかつ斬新な「文化食料雑貨店」を展開している。魅力的なライフスタイルのコンセプトや物語を届けるとともに、伝統と現代が織り成す相乗効果を体感できる空間を提供し、食品や雑貨の魅力を引き出す。
ユニークな食品や飲み物、さまざまな土産品などを厳選して提供するとともに、優れたブランドを招いてコンセプト展示を行い、様々なテイストが1つに溶け合ったスペシャルな空間をつくり出し、世界に向けた台湾風ライフスタイルを提案する。
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