エリアLOVEWalker総合研究所リポートXトレンド解析 Vol.25

今年はどこの花火を見に行く?このランキングをチェックすれば間違いない! “夏の風物詩”花火大会ランキング

 梅雨が開けて、これからいよいよ夏本番、花火大会シーズンに突入。では、X上ではどの花火大会が人気なのだろうか? まずは昨シーズン~今年6月までのX(旧Twitter)上で言及された花火大会のランキングをチェックして、今年見に行く大会を考えてみよう。

順位 花火大会名(都道府県名) 話題流通量
投稿数/
アカウント数
男性:
女性比
ポジ:
ネガ比
主な共起語
(その共起語がXでの投稿全体に占める比率)
1 長岡まつり大花火大会
(新潟県)
163,125
58.%
42%
34%
3%
フェニックス(9%)、楽しみ(8%)、チケット(7%)、Galaxy(6%)、参加方法(6%)
2 隅田川花火大会
(東京都)
132,464
66%
34%
40%
6%
男子バレーボール(10%)、ドイツ(9%)、林瑠奈(7%)、柴田柚菜(6%)、乃木坂46(5%)
3 江戸川区花火大会
(東京都)
87,422
56.%
44%
4%
0%
穴場(85%)、交通規制(85%)、鍵屋(9%)、審判(9%)、パリオリンピック(9%)
4 なにわ淀川花火大会
(大阪府)
79,621
62%
38%
29%
4%
場所取り(21%)、リセール(20%)、ロラパルーザ(20%)、初音ミク マジカルミライ(20%)、綺麗(7%)
5 安倍川花火大会
(静岡県)
37,442
67%
33%
92%
1%
夜景(50%)、富士山(50%)、頂上(50%)、ドローンショー(4%)、ディズニー(3%)
6 大曲の花火
(秋田県)
29,564
65%
35%
31%
6%
楽しみ(9%)、ドローンショー(8%)、動画(6%)、雨(6%)、ディズニー(6%)
7 神宮外苑花火大会
(東京都)
26,645
57.%
43%
32%
2%
連休初日(14%)、乃木坂46(14%)、やす子(14%)、大谷翔平(14%)、虎に翼(14%)
8 沼津夏まつり
(静岡県)
22,714
86%
14.%
50%
1%
Aqours(64%)、アーカイブ配信(10%)、大迫力(10%)、ラブライブ!スーパースター!!(6%)、イベント(6%)
9 ちくせい花火大会
(茨城県)
18,367
71%
29.%
59%
5%
コラボレーション(62%)、アイドルマスター(60%)、THE IDOLM@STER 2(60%)、アイドル(29%)、アンバサダー(25%)
10 熊野大花火大会
(三重県)
15,510
59%
41%
21%
2%
好き(45%)、プログラム(45%)、青い花(45%)、楽しみ(3%)、鬼ヶ城(3%)

「花火大会」言及数ランキング、TOP10の表。右端の「共起語」とは、スポット名とともにつぶやかれたキーワード。

Xデータでわかった「花火大会」上位を分析!その魅力とは?

 では、Xでの投稿数で上位にランクインした花火大会名を見ていこう。

 堂々の1位は新潟県の「長岡まつり大花火大会」。投稿数は16万件超と、他を大きく引き離した。

 X上では視覚的インパクトの強い写真や動画が多数投稿され、爆発的に拡散された。中でも「千輪花火」の圧倒的なスケールに注目が集まり「やばすぎ」「ぜひ見てほしい」といった投稿が多数寄せられている。

華やかな長岡まつり大花火大会の花火(写真:Agakambara CC-BY 4.0)

 2位は毎年7月の最終土曜に東京都の隅田川の河川敷で開催される「隅田川花火大会」。投稿数は13万件超で、ルーツを江戸時代までさかのぼることができる歴史ある大会らしい貫禄を見せた。

 毎年多くの人出でにぎわう花火大会らしく「混雑が解決されないのは江戸時代から何も変わってない」などのユーモラスな投稿が話題となる一方、テレビ東京による中継番組に出演した乃木坂46に関する投稿も多く、アイドルファンの盛り上がりも投稿数を押し上げた。

 また、3位にランクインした同じく東京の歴史ある花火大会「江戸川区花火大会」は、通常8月第1土曜日に行われるが、2024年は8月24日に開催が延期された。

 その理由が、この花火大会の花火を担当する老舗「宗家花火 鍵屋」の15代目当主、天野安喜子さんがパリ五輪柔道の審判員として渡仏していることだと発表され、X上で大きな注目を集めた。

 そのほか、5位「安倍川花火大会」と6位「大曲の花火」は東京ディズニーリゾートとコラボした「東京ディズニーリゾート・スペシャルドローンショー“マジック・イン・ジ・エア”」の開催が注目を集めた。

 さらに、9位「沼津夏まつり」は声優陣を招いて行った人気アニメ『ラブライブ!サンシャイン‼︎』とのコラボ、10位「ちくせい花火大会」は人気ゲーム『アイドルマスター』シリーズとのコラボを実施。ゲームに登場するアイドル6名がアンバサダーに就任するなど、人気コンテンツとのコラボが大きな注目を集める要因となっている

花火大会ランキングTOP11~100

 こちらでは「花火大会ランキング」11位~30位を紹介する。中でも13位「びわ湖大花火大会」、15位「さがみ湖湖上祭花火大会」、17位「諏訪湖祭湖上花火大会」などの湖上花火大会は鏡のように湖面に映った花火を捉えた写真がその美しさでシェア・拡散されている。

順位 花火大会名(都道府県名) 投稿数 アカウント数
11 いたばし花火大会
(東京都)
15,147
12 大洗海上花火大会
(茨城県)
13,402
13 びわ湖大花火大会
(滋賀県)
13,129
14 葛飾納涼花火大会
(東京都)
12,534
15 さがみ湖湖上祭花火大会
(神奈川県)
12,246
16 ぎふ長良川花火大会
(岐阜県)
10,151
17 諏訪湖祭湖上花火大会
(長野県)
8,267
18 川崎市制記念多摩川花火大会
(神奈川県)
8,008
19 人吉花火大会
(熊本県)
7,936
20 利根川大花火大会
(茨城県)
7,258
21 熱海海上花火大会
(静岡県)
7,141
22 赤川花火大会
(山形県)
6,577
23 鎌倉花火大会
(神奈川県)
6,261
24 猪名川花火大会
(大阪府/兵庫県)
5,446
25 関門海峡花火大会
(福岡県/山口県)
5,298
26 足立の花火大会
(東京都)
5,082
27 新潟まつり花火大会
(新潟県)
5,076
28 戸田橋花火大会
(埼玉県)
5,064
29 調布花火大会
(東京都)
5,025
30 神明の花火大会
(山梨県)
4,492

 今回のランキングでは、知名度の高い大規模な花火大会が上位を占めている。しかし、一方で人気コンテンツとのコラボを行った花火大会や都市部からのアクセス至便な立地での花火大会も多くのXユーザーに言及されており、花火大会を楽しむ人の多様性を感じされる結果となっている。

データ詳細

 今回の集計の詳細は以下のとおり。
集計期間:2024年6月20日~2025年6月19日
解析対象:「花火大会名」を含むX(旧Twitter)上での投稿
抽出件数:878,364件(上位100位までの総投稿数)

角川アスキー総合研究所は2015年に、東京大学生産技術研究所喜連川・豊田研究室と、アジア圏で唯一ツイートデータの全量を取り扱うことができるNTTデータ、そしてTwitter Japanと共同で「Twitterトレンド解析システム」を開発した。それ以来、当社が持つエンターテインメント用語辞書(300万語以上)に収録されたワードをもとに、日本国内でのエンターテインメント分野に関するツイートを対象にした解析を行っている。

 解析内容としてはツイート内でのワード出現傾向の分析に加えて、ツイートテキストを対象にした投稿者の推定属性情報(NTTデータ提供)や、各種統計データなどを組み合わせた分析などを行っており、報道機関や、企業・自治体等に幅広く活用されている。なお、「X(旧Twitter)トレンド解析システム」によるXのリアルタイムな集計結果は、「ついラン」でも見ることができる。
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