カレーと相性の良いドリンクはコーヒー!キーコーヒーが「コーヒー」と「カレー」のマリアージュを紹介

2025年08月20日 12時00分更新

 7月18日、キーコーヒー株式会社がコーヒーとカレーの相性を紹介するイベント『「コーヒー」と「カレー」の意外!?なマリアージュ』を開催した。

カレー業界が注目する“ネオ・カシミールカレー”

 カレー総合研究所代表でカレー大學学長である井上岳久氏による基調講演「苦境のカレー外食の切り札/2025年トレンドと打開策」では、2025年に注目すべきカレーとして“ネオ・カシミールカレー”が紹介された。

 原点は、1956年創業のインド・パキスタン料理店「デリー」が提供する“カシミールカレー”で、奥深いスパイスの香りが特徴のインド系カレー。極限の辛さととろみの少ない黒色のスープが魅力のフードだ。

 その“カシミールカレー”を誰もが食べやすいようマイルドな辛みに変更したり、具材の数や種類を増やしたりするなど、進化させたものが“ネオ・カシミールカレー”だ。

 井上氏は「日本全国のカレー職人やメーカーによって、“カシミールカレー”は小売向けや業務用、レトルトカレーや冷凍食品などで販売を広げています。キーコーヒーの業務用商品『プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー』もその1つです。“カシミールカレー”を食べやすくしていて、クオリティの高い商品だと思います」と語った。

「プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー」を使用した夏野菜キーマとネオ・カシミールの黒カレー

コーヒーの苦みはカレーの味を引き締めるスパイス

 「プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー」を開発したキーコーヒーのマーケティング本部R&Dグループ設計第二チームの髙嶋香穂氏は、カレーとコーヒーが相性の良い組み合わせであることを解説。

 主なカレーに使用されるクミンやコリアンダーなどのスパイスには、香りの高い成分が含まれていて、コーヒーの持つロースト香や苦みと共鳴しやすいという。「プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー」でも隠し味にキリマンジャロコーヒーを使用し、カレーにコクを与え、香ばしい風味に仕上げている。

「プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー」を使用したスパイシー&フルーティーな魅惑のオムカレー

カレーとコーヒーの相性を確かめるマリアージュを体験

 マーケティング本部市場戦略部コーヒー教室主任の松本葵氏は、コーヒーとカレーが実際に食事中にも相性が良いことを紹介。それを確かめるために、参加者には「プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー」と酸味(クエン酸)、苦み(カフェイン)、塩味(塩)の3種類の水溶液が配布された。

試飲試食用の「プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー」と水溶液(黄色が酸味、緑が苦み、赤が塩味)

 酸味とカレーを合わせると、カレーの辛みがマイルドになり、甘みが引き立つように思える。また、苦みを合わせた場合、スパイシーさがより際立ち、口の中に余韻が続くように感じる。

 ところが、塩味とカレーの組み合わせだと、塩気を強く感じ、他の2種に比べて異質な印象に。カレーは酸味や苦みと相性が良く、塩味とは違和感のある味わいが生まれてしまうようだ。

 コーヒーは酸味と苦みのどちらの要素も持つ。だからこそ、カレーとのマリアージュが成立するという。「複雑な果実の酸味を感じやすい浅煎りコーヒーは、カレーの香りや味わいと重なり、相乗効果を生み出します。また、深煎りのコーヒーが持つ苦みは、カレーのうまみやスパイス香と重なり、味の奥行きを深めることに繋がるのです」と松本氏は説明した。

 カレーにとってコーヒーは異質なものではない。材料としても、食事中のペアとしても、組み合わせ次第で多種多様な味わいを楽しめる。松本氏は「ぜひ自分なりのマリアージュを試してみてください」と締めくくった。

左から、コーヒー教室主任の松本葵氏、設計第二チームの髙嶋香穂氏、カレー総合研究所代表取締役の井上岳久氏

【開催場所】キーコーヒー株式会社
【所在地】東京都港区西新橋2-34-4

プロジーヌ ローストスパイスビーフカレー

隠し味にコーヒーを使用したビーフカレー。ローストしたスパイスを使用し、味わい深い黒色のソースに仕上げている。厳選された牛肉(大きめ)をふんだんに使用。さらにこだわり抜いた香辛料を、時間をかけてじっくり煮込んでいる。

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