第122回
エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀「大阪・関西万博をブラタマキ」 第19回
現代魔法(3DCG)で大阪万博会場に完全顕現した「'70年万博」について当時小3だった僕が語り尽くそう
2025年09月19日 17時00分更新
2025年大阪・関西万博のギャラリーWEST屋内展示室で2025年9月16日、17日の2日間、大阪ウィークの一環として、「Back to EXPO'70 ~もう一度、あの万博へ。1970年万博を、映像空間で完全再現!~」が開催された。
1970年に開催された大阪万博のパビリオンや会場風景が、最新の3DCG技術で映像空間によみがえった。「大阪万博55周年記念フェスティバル」(万博記念公園開催)にて来場者から寄せられたメッセージが、作品の中に登場した。メッセージのテーマは「未来で叶えたいこと」「2025年の万博でやってみたいこと」。
小学3年生に引き戻される没入感!3DCGで蘇った70年万博
筆者は1970年の大阪万博の開催時は小学校3年生で、大阪に住んでいたこともあり、6回ほど通ったのは強烈な思い出。会場に駆け付けたが、最新の3DCG技術でよみがえった1970年の大阪万博は、懐かしくも当時のワクワク感がリアルに蘇り、夢洲で見ていることが不思議な感じだった。実は、この企画のプロポーザルの審査員も務めたので、これほど素晴らしいものになったのか、と嬉しかった。
「Back to EXPO’70」では、最新の3DCG技術を駆使し、天井を含めた4面のプロジェクションマッピングにより、当時の大阪万博のパビリオンや会場風景を没入感あふれる映像空間として体験出来た。
懐かしいパビリオンが続々登場。太陽の塔はもちろん、日本館、東芝IHI館、クボタ館、マルタ館、タカラ・ビューティリオンなどの映像が、55年前のその場にいるような没入感で楽しめた。

岡本太郎の太陽の塔は、今回の藤本壮介氏同様、基幹施設プロデューサーだった丹下健三のお祭り広場と大屋根(今回の大屋根リングに繋がって行く)をぶち抜いて立っていたのだが、映像は広場から屋根の上に上がっていく

鉄鋼館。実は今も残っている唯一のパビリオン。吹田市の万博記念公園にそのままあって、今の名称はEXPO’70 パビリオン。1970年日本万国博覧会の記念館として、2010年3月13日にオープンした。筆者も策定にかかわったが、別館を増設し、これまでの常設展示に加え、大阪万博開催時に太陽の塔の頂部に設置されていた「黄金の顔」の展示や、映像で当時を体感できるゾーン等を新たに設置した
イベント限定スタンプと記念グッズ
また、このイベント限定スタンプや来場者アンケート特典も用意され、アンケートに答えると景品がもらえる楽しみも。
加えて、2025年5月に、国の文化審議会において、太陽の塔の重要文化財指定の答申が出されたことを記念して、ギャラリーWEST屋外に「太陽の塔まるごと体感ブース」を設置。太陽の塔の竣工図のほか、内部展示物や、当時の映像などで、大阪万博のレガシーを見ることができたうえ、当時の貴重なスタンプの実物も展示され、復刻版のスタンプも押せた。
■開催概要
主催: 大阪府
企画・制作:株式会社シムディレクト
監修:橋爪 紳也(大阪公立大学研究推進機構 教授)
本企画の実現にご理解・ご協力をいただいた皆さま:
日本館・地方自治体館 設計:株式会社日建設計
東芝IHI館 設計:株式会社黒川紀章建築都市設計事務所
クボタ館:株式会社クボタ
マルタ館:マルタ国
タカラ・ビューティリオン:タカラベルモント株式会社 ほか
公式サイト:https://www.symunity.co.jp/event/backToExpo70/
『大阪・関西万博 攻略MAP ウォーカームック』
発行:株式会社角川アスキー総合研究所
発売:株式会社KADOKAWA
発売日:2025年06月30日
定価:1078円 (本体980円+税)
ISBN:978-4049112665
サイズ:A5判/84ページ
詳細はKADOKAWAサイトへ
【目次】 大阪・関西万博とは
大阪・関西万博でやりたいコト25
万博を楽しむ「いろはのい」
エリア別攻略ガイド
大屋根リングの絶景ポイント10
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コラム:万博攻略法 イベントを見るならココ! パビリオンINDEX
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