No Art, No Tachikawa! まち全体が美術館!? 立川のアートを熱くする「3つの仕掛け」

2026年01月26日 19時00分更新

文● 角川アスキー総合研究所
提供: 立川市広報プロモーション課

アートが息づくまち・立川。その進化の背景には、まちを熱く支える人々の存在があるのをご存じですか? 2009年に設立された「立川文化芸術のまちづくり協議会」は、アートシーンを長きにわたって支え続けてきた“縁の下の力持ち”。

今回は、同協議会が仕掛けるWebメディア、コミュニティ、そして対話の場という「3つのScene」を通じて、今まさに盛り上がりを見せる立川のアートの現場をご紹介します。

Scene 1:まちに眠る才能に光をあてるWebメディア「立川ビルボード」

「立川に眠る宝物を見つけ出し、大きな看板(ビルボード)のように掲げたい」――。そんな熱い想いから2017年に生まれたWebメディアが、「立川ビルボード」です。

左から市民ライター高橋真理さん、立川ビルボード運営者の高木誠さん、アーティストのトノハルナさん

運営者の高木誠さんは、「立川周辺には美大や音大があり、実は多くの実力派アーティストが拠点を構えていますが、その活動は意外と知られていない」と語ります。だからこそ、スポットライトが当たっていない才能を発掘し、情報発信を通じて応援する。それがこのメディアの使命です。

記事の作成を担うのは、養成講座を受けた「市民ライター」たち。その一人、高橋真理さんは「取材を通して『立川にこんなすてきな人がいたんだ!』と驚く毎日です」と、まちの奥深さを実感しています。

表現者にとっての「居場所」をつくる

そんな高橋さんが取材した一人が、アーティストのトノハルナさん。その活動拠点は、かつての小麦粉倉庫を改装し、多くの作家が創作に打ち込むアトリエ群「石田倉庫」です。歴史あるこの場所で制作に没頭し、以前は少し籠もりがちだったというトノさんは、取材を受けた時の心境をこう振り返ります。

「高橋さんがじっくりお話を聞いてくださり、客観的な言葉で丁寧に届けてもらえたことは、地域の中に『居場所』を認めてもらえたようで本当に勇気づけられました」

市民ライターが等身大の視点で「まちの温度」を届けることで、記事をきっかけに展示へ足を運ぶ人が増えるなど、新たな応援の輪が広がっています。

Scene 2:まち全体が美術館に変わる。「立川アートおさんぽ部」

遠くへ出かけなくても、日常の風景の中にアートは隠れている。そんな発見を楽しむために生まれたのが、Facebookグループ「立川アートおさんぽ部」です。

「知る・観る・参加する」を合言葉に、メンバーたちが街で見つけた「推しアート」をシェアし合うこの場所は、まるで宝の地図のよう。「まち角で素敵な作品を見つけた!」「あの展示、感動したよ」といった生の声が飛び交い、昨日まで何気なく通り過ぎていた景色が、アートを楽しむ仲間とつながることで輝き始めます。

作家と語れば、アートはもっと面白くなる

ネットの中だけではありません。リアルな「おさんぽ」イベントでは、さらにディープな体験が待っています。アトリエ群「石田倉庫」とのコラボイベントでは、普段は聞けない制作の裏側や、作家の静かなる情熱に触れる場面も。

「ただ観るだけではわからない魅力に気づけた」「作品との距離がぐっと縮まった」と、参加者たちの熱気も最高潮に。作り手と受け手が言葉を交わすことで、作品はより深く、愛おしいものへと変わっていくのです。

Scene 3:言葉が熱を生み、夢が走り出す。「ダイアローグ」

「何か面白いことを始めたい」。そんな漠然とした想いも、誰かと話すことで形になることがあります。表現者やアートファンが対面で語り合う「ダイアローグ(対話)」は、単なる意見交換の場を超え、新しいアイデアが生まれる“実験室”のような場所です。

「対話」から生まれた予想外のコラボレーション

最初は小さな集まりから始まったこの対話の輪は、今や大きなうねりを生み出しています。  ある日のダイアローグでの出会いをきっかけに、まちカフェでの「出張ワークショップ」というユニークな企画が実現したり、新たなボランティア団体が立ち上がったりと、想像を超えたコラボレーションが次々と誕生しています。

「ここでの出会いが、活動を加速させてくれる」――参加者たちがそう感じるように、立川のアートシーンは対話をエンジンにして、次のステージへと走り出しています。

「立川の文化芸術」を「広報たちかわ 1月25日号」でチェックしよう。立川市のさまざまな情報を発信している「広報たちかわ」はEPUBで公開されており、WEB上で手軽に読むことができます。

この記事をシェアしよう

エリアLOVE WALKERの最新情報を購読しよう

PAGE
TOP