【プロバスケットボール選手がゲーム配信!】① シェーファー アヴィ 幸樹選手に聞くゲームから学んだこと

2022年04月04日 11時00分更新

文● ASCII
提供: シーホース三河

 最近、タレントや芸人、歌手など、多くの有名人がYouTubeで動画の配信を始めた。プロスポーツマンがテクニックを紹介する動画なども好評を博しているが、そんな中、現役のプロバスケットボールの選手がゲーム配信するという一見畑違いともいえる配信者が現れた。

 それが、プロバスケットボールチームのシーホース三河、そして日本代表にも所属するシェーファー アヴィ 幸樹選手(以下、シェーファー選手)だ。なぜシェーファー選手がゲーム配信を始めたのか? ゲーム配信で彼が伝えたいこととは? 本企画では、その理由を3回に渡って深掘りしていく。

 1回目となる今回は、シェーファー選手とゲームの関係についてお聞きした。これを読めば、新世代のスポーツ選手の姿が見えてくる。

シェーファー アヴィ 幸樹選手プロフィール

 1998年生まれ。兵庫県出身。アメリカ人の父と日本人の母の間に生まれる。ポジションはパワーフォワード/センター。

 高校2年生で本格的にバスケットボールを始め、わずか1年でU18トップエンデバーに招集される。2017年、八村塁選手らとともにU19ワールドカップに出場し、歴代最高の10位に。

 高校卒業後はアメリカに渡り、NCAA1部のジョージア工科大学へ入学。2018年に大学を休学し、アルバルク東京でプレー。2019年に滋賀レイクスターズに期限付き移籍。同年のワールドカップに八村選手とともに最年少で出場。2020年にシーホース三河に加入し、主軸として活躍する。

「アヴィのゲーム部屋」YouTube URL:

https://www.youtube.com/channel/UCba4d07R4n1eUU8QrMOyrTA

一番初めにゲームにハマったのは『モンスターハンターポータブル 2nd G』

――まずはシェーファー選手のゲーム歴を教えてください。初めて触ったゲーム機はどれですか?

シェーファー選手:ゲームボーイやゲームボーイアドバンスですね。

――では、一番好きなゲームは?

シェーファー選手:一番好きなゲームは「モンスターハンター」シリーズですね。理由としては、一番初めにゲームにハマったきっかけが、PlayStation Portableの『モンスターハンターポータブル 2nd G』だったからです。

 あとシューティングゲームや、クエストなどに挑戦していくタイプのゲームが好きということもあります。

――直近のYouTubeの配信では、『Pokémon LEGENDS アルセウス』をプレーされていましたね。ああいうタイプのゲームも好きなんですか?

シェーファー選手:そうですね。『ポケモン』もよくやってましたね。

ゲーム好きなサッカー少年がプロバスケット選手になった理由は?

――スポーツ選手の中には、ゲームや漫画の影響を受けてプロになろうと思われる方もいらっしゃいますが、シェーファー選手もゲームなどに影響を受けて?

シェーファー選手:そうではないですね。むしろ、サッカー少年でした(笑)。ゲームも、サッカーゲームはやっていましたが、バスケゲームはあんまり遊びませんでしたし。

 プロのバスケットボールの選手になろうと思ったのはU(アンダー)19の代表の時です。自分自身はバスケを始めたのが遅くて、あまりプロについては意識していなかったんですけど、アンダーカテゴリーのU18、U19に選んでいただいて、U19のワールドカップで世界リーグの選手とマッチアップするようになって、その過程の中で少しずつ意識するようになりました。

 その後、U19のワールドカップ明けの合宿に呼んでいただいて、そこで今、代表で活躍している選手たちと練習したんですね。その中で、自ずとプロを意識するようになりました。

――そういえば、バスケゲームの『NBA 2K20』を配信されていましたが、苦手と書かれていて驚きました。何となく、スポーツ選手はスポーツゲームも上手いと思っていたので。

シェーファー選手:スタート地点は、普通のゲームプレイヤーに比べると高いと思うんですよ。戦術面など普通の人より頭に入っていますし、理解もしているので。ただ、ゲームの上手い人はずっとゲームをやり込んでいたりしますよね。そこまではいけないなと思います。

プロとして活動する中で作るゲームの時間

――ちなみに、プロスポーツ選手の方は練習などしていて、ゲームを遊ぶ時間があまりなさそうなイメージをあるのですが、趣味でゲームを遊ぶ時間はありますか?

シェーファー選手:チームの練習時間も決まってますし、ウェイトもシーズン中は多すぎるのもいけないので時間も決まっています。なので、ゲームをする時間は結構ありますね(笑)。

――お仕事で普段体を動かしてから、ゲームをするのはリラックスになってよいかもしれないですね。

シェーファー選手:そうですね。僕は休みの日は家から出ないくらいです。バスケで仕事柄筋肉を動かしているので、その分、ゲームをする時は椅子に座って固定で(笑)。平気で5~6時間くらいやっています。

協力型ゲームで培ったコミュニケーションが今に活きる

――ゲームを遊んでいた経験が、プロバスケで役立っていたりすることはありますか?

シェーファー選手:協力型ゲームは一緒にプレイしている人たちとのコミュニケーションが大切なので、そこは今に活きているのではないかと思います。あと活きているかどうかはわからないんですけど(笑)、オープンワールド系のゲームだとストーリーから脱線したクエストに結構大事なことがあったりしますよね。そういう所まで全部やるのが大事というか面白いと思っていますね。

――チームメイトと一緒にゲームを遊んだりはするんですか?

シェーファー選手:代表の面々とは結構一緒にゲームしてますね。三河のチームメイトはスマホでゲームをしてるんですけど、僕は家庭用ゲーム機でしかゲームはプレイしないんで、まだ一緒にはしていないです。

――代表で一緒にゲームをされる方はどなたですか?

シェーファー選手:拓実さん(齋藤拓実選手)と卓麿さん(佐藤卓磨選手)と佳太さん(今村佳太選手)と、年代の近いメンバーですね。昨日も一緒に遊んでました(笑)。バスケの選手って、ゲームをしている人が多いんですよ。何かしらのゲームで繋がっていることがあって、ゲームがコミュニケーションの1つになっています。

 また、オンラインのゲームをしながらボイスチャットで話をしたりもするんですけど、ゲームとは違う話もしますし、プライベートの話もします。もちろんバスケの話もしたり、このようにコミュニケーションツールとして使えるのも、ゲームのいい面だと思いますね。

 

 シェーファー選手は、協力型のゲームからチームでのコミュニケーションの大切さを知り、さらにコミュニケーションツールとしても利用している。オンラインでユーザー同士が繋がれるようになった今ならではのゲーム体験を、コミュニケーションに活かしているようだ。

 次回はゲーム配信についてお聞きするので、お楽しみに。

シーホース三河とは

 シーホース三河は、B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム。ホームタウンは、愛知県刈谷市。メインカラーはシーホースブルー。チーム名の「シーホース」はタツノオトシゴの英名から名付けられた。

 さらに「タツ」=「龍」は 三河の雄・徳川家康の居城を龍城と言い、加えて創部以降チームを応援し続けたアイシン精機の豊田稔名誉相談役が1916年の辰年生まれだったことにも由来する。

(提供:シーホース三河)

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