エリアLOVEWalker総編集長・玉置泰紀のまち散歩 第24回

大阪・関西万博「スイスパビリオン」ではアルプスの少女ハイジが待っている! 最上層部のカフェはまさにアルプスの見晴らしで大人気になりそう

球の一つはハイジがテーマ

 2025年4月13日に開幕する「2025年日本国際博覧会」(以下、大阪・関西万博)(〜10月13日)のプレス向けのメディアデーが2025年4月9日に実施された。万博大好きメディア人として駆けつけた筆者がお送りする直前リポート、第4回は「アルプスの少女ハイジ」のイメージも強いスイス連邦のスイスパビリオンを紹介する。

 シャボン玉のような4つの膜状球体で構成されたパビリオンは、万博史上最小のEF(EF:Ecological Footprint。人間が自然環境に与える負荷の大きさを示す指標)を目指している。 最上層部には見晴らしのいい「ハイジカフェ」があり、人気を集めそうだ。

ハイジカフェで夕景の万博会場をバックに筆者

球体状のパビリオン

 最大の特徴は、環境負荷を最小限に抑えた軽量設計。シャボン玉のような4つの膜状球体で構成されているが、この構造の重量はわずか400kg以下で、従来の建築の1%程度という驚異的な軽さ。マヌエル・ヘルツ建築事務所によるデザインで、持続可能性とスイスの革新性を象徴している。

 スイスパビリオンのテーマは「生命(ライフ)」「地球(プラネット)」「人間拡張(オーグメンテッド・ヒューマン)」の3つ。パビリオンでは活力ある未来のための解決策とシナリオを探求する対話型プログラムとして「Vitality.Swiss(バイタリティ・ドット・スイス)」を実施している。

 「Vitality.Swiss」は、在日スイス大使館と在大阪スイス領事館(スイスネックス・ジャパン)が主催するプログラム。気候変動、グローバルヘルス、高齢化社会、デジタル化といった世界の共通課題に対する解決策を探り、2025年大阪・関西万博へと繋げていくもの。すでに8万人が参加した30以上のイベントを実施している。「Vitality.Swiss」という対話型プログラムを通じて、気候変動やグローバルヘルスなどの課題に対するスイスの解決策を探求できるのだ。

 展示は期間ごとにテーマが変わり、以下のスケジュールで進行する。

4月13日~6月10日:
人間拡張(ロボティクス、AI、AR/VRなど)

6月11日~8月12日:
生命(健康寿命、合成生物学、教育など)

8月13日~10月13日:
地球(脱炭素、グリーンテック、未来の食料システムなど)

 体験型展示では、巨大な切り絵でスイス社会の「連帯」や「民主主義」を表現したり、彗星の匂いを再現したユニークな展示、光るパネルに話しかけるとシャボン玉が漂うインタラクティブな仕掛けが楽しめる。

各パビリオンのスタンプは楽しみの一つだが、今のところ、一番のお気に入り

 飲食面では「ハイジカフェ」が併設され、チキンカツコルドン・ブルーやチーズ盛り合わせなど、スイスらしいメニューが味わえる。屋上にはルーフトップバーもあり、リラックスした雰囲気でスイスの魅力を満喫できる空間が用意されている。

 スイスパビリオンは事前予約が推奨されており、入場保証や詳細情報のためにオンラインでのチケット購入が便利。特に4月22日のナショナルデーでは、9時から21時まで特別なイベントが予定されている。

■大阪・関西万博公式サイトのスイスパビリオン:
https://www.expo2025.or.jp/official-participant/switzerland/

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