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誰もが知る丸の内のランドマーク

5棟のビルで作られた高層のダンジョン、異世界転生レベルの吹き抜けが圧巻!「丸の内オアゾ」に見る「歩いて移動」する人向けの仕掛け

2025年04月25日 12時00分更新

 高層ビルや歴史的建造物など、丸の内の建築群を現場のレポートを交えながら紹介する連載「丸の内建築ツアー」。今回は、東京駅丸の内北口から横断歩道を渡った先にある、吹き抜けが印象的な複数棟から構成される超高層ビル「丸の内オアゾ」を紹介します。

丸の内オアゾの施設構成・デザイン

 2004年9月14日にグランドオープンした「丸の内オアゾ」ですが、昨年秋で開業から20周年を迎えたことになります。洗練された超高層ビル複数棟構成の複合施設は、20年経っても色褪せないデザインかつ多用途多機能のビルで、今では丸の内から大手町方面へ行くには必ず通るという人もいると思います。

 施設構成は、地下1階~地上6階に商業施設となるショップ&レストランが入り、日本生命ライフプラザや丸善、100円ショップ、スターバックスコーヒー、リラクゼーションサロン、クリニック、銀行、歯科、コンビニエンスストア、レストラン、ビジネススクールなど、外観からはオフィスビルやホテルだけのようにも見えますが、実は多種多様な店舗が入っています。特に丸善 丸の内本店は、1階から4階にかけての約5,800㎡に、和書約100万冊、洋書約12冊の在庫がある日本国内でもトップクラスの規模を誇る書店となっており、洋書の充実度は日本一ともいわれています。

 中高層部分の施設構成は、オフィスやホテルとなっており、「日本生命丸の内ビル」は、1階~27階にオフィスが入っており、「丸ノ内ホテル」は、7階にホテルロビーがあり、その上から客室の入る客室数201室のホテルで、4つのレストラン&バーも付帯施設として入っています。「丸の内北口ビルディング」や「新丸の内センタービル」、「丸の内センタービルディング」もオフィスが入っています。

 これら複数棟の超高層ビルを地下や低層基壇部で接続したものとなっており、丸の内北口ビルディングと新丸の内センタービルの間に南北を貫通する「ガレリア」や「アトリウム」、「○○広場」は、ガラスの天窓で覆われた開放的な吹き抜け空間が印象に残ります。

 アトリウムからは、6階までエスカレーターが伸びているほか、吹き抜け内にはブリッジもあり、景色を眺めながら上へ行くことができます。また、丸の内オアゾへのアプローチとなる南側には「ゲート広場」と呼ばれる広場があり、このゲート広場には「Animal 2017-01-B2」と名付けられたブロンズ製のクマがいます。更に、日本生命丸の内ビルの北側へ進むと、ビルの谷間に「ガーデンコート」という、どの時間帯も日陰になっている夏に涼しそうな広場があります。東京駅の目の前にも関わらず、ほとんど人がいない空間があるのが不思議な感じでした。

東京駅丸の内北口の横断歩道を渡るとすぐ目の前に丸の内オアゾが見えてくる

丸の内オアゾのエントランスアプローチ。各々の超高層ビルを結ぶようなガラス張りの外観が見えてくる

吹き抜け空間の「アトリウム」。1階から6階までの広大な吹き抜けとなっている

ガレリアを支える支柱は、途中から木の枝のように分岐しているデザインが特徴

ガレリアの様子。東京駅から大手町方面へ抜ける通路としても機能しており、開放的な吹き抜け空間となっている

ガレリアの下、地下でも東京駅から大手町方面への通路があり、丸の内ダンジョンの一部となっている

開業20周年を記念してリニューアルが行われ、アトリウムには六角形の組み合わせからなる蜂の巣のような形をした屋根が設置された

「○○広場」には、スターバックスコーヒーがあり、座って一息つくことのできる空間となっている

「○○広場」は「おおひろば」と読みます

柱には照明が組み込んであり、まるで花びらが舞うようなイメージに

日本国内でもトップクラスの規模を誇る書店「丸善 丸の内本店」

丸の内北口ビルディングのオフィスエントランスの様子

オフィスエントランスの床には、東京駅丸の内駅舎などの模様が象られている

ガレリアの北側、大手町側のエントランス

北側から見上げた丸の内北口ビルディングと新丸の内センタービル

街区中央には、「ガーデンコート」という人が少ないひっそりとした広場があった

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