栗グルメや紅葉など「秋の中津川」は観光のベストシーズン! 岐阜県中津川市の日帰り周遊ドライブ

2023年10月18日 18時30分更新

文● 初野 正和、一般社団法人 中津川市観光局
提供: 一般社団法人 中津川市観光局

 観光資源が豊富な岐阜県中津川市。特に秋は栗きんとんを代表とする栗グルメや、感動をさそう絶景紅葉など、一年でもっとも中津川市がにぎわう時期といっても大袈裟ではない。さらに10月20日から11月30日まで、同市内のお土産の購入や飲食等に使用できる電子観光クーポン「ぎふ旅コイン」がもらえる「行っ得なかつがわ」キャンペーンを実施中なのだ。

 このチャンスを活かすべく、「歴史探訪」と「絶景感動」の2つのテーマを設けて、1日で巡れるドライブ周遊プランを紹介する。もちろん、「行っ得なかつがわ」キャンペーンの詳細、参加方法も説明。秋の中津川をお得に周遊しよう!!

「歴史探訪」をテーマに中津川を巡る周遊ドライブ

旅の始まりは中津川市を語る上で外せない苗木城跡

 まずは「歴史探訪」をテーマにドライブへ出発。スタートは、木曽川の右岸にそびえる城山にあった「苗木城跡」から。標高432mの山上にあり、かつては遠山家が城主としてこの地域を治めていた。特徴は、巨岩を取り込んだ石垣。十数年前に天守展望台が整備されてから「絶景が見える城跡」として徐々に話題に。今では岐阜県を代表する名所のひとつとなった。

 山頂を目指して整備された道を登って行く。展望台のある天守までこの案内板から徒歩で15分ほど。

 絶景ビューポイントの看板が。天守展望台に到着するまでに見どころがたくさん。「行っ得なかつがわ」キャンペーンのポイントにもなっている

 天守展望台に到着。この先に恵那山や木曽川などをパノラマで楽しめる絶景が待っている。

 天守展望台から見た景色。眼下に見えるのは木曽川で、息を呑むような景色が広がる。

 雲海が見られるスポットとしても知られる。寒暖差のある秋から冬にかけての早朝が狙い目。

苗木城跡の御城印を求めて中津川市苗木遠山史料館へ

 苗木城跡を訪れたなら「中津川市苗木遠山史料館」にも立ち寄ろう。遠山家の資料を中心に、苗木領と苗木城に関わる貴重な資料を展示。苗木城の歴史を知ることで、ますます散策が面白くなるはず。館内では、パンフレットのほか御城印なども販売している。旅の記念に購入してみては。

 中世・戦国時代から明治初期まで、苗木領の歴史的な文化遺産を保存・公開。

 苗木城の復元模型も展示。見比べてから天守展望台に登ると面白さが増すはず。

 シール仕様になった御城印は全3種類。1つ300円で販売。

 新商品で切り絵タイプ(赤・緑)各800円がある。

ノスタルジックな町並みが美しい馬籠宿

 苗木城跡から車を走らせることおよそ25分。続いてやって来た「馬籠宿」は中山道43番目の宿場で、石畳の坂道や風情のある家屋など往事を思わせる町並みが印象的。特に水車は馬籠宿のシンボル的な存在で、フォトスポットとしても人気だ。車は宿場下入り口近くの駐車場に停めよう。

 石畳の階段と水車。フォトジェニックな写真が撮影できる。

 ノスタルジックな雰囲気が漂う町並みは、絵になる風景がいっぱい。

 馬籠宿にはみやげ店、飲食店が立ち並び、食べ歩きを楽しむこともできる。今回は、小腹が空いたので、おやきと五平餅をいただくことに。

 中津川市の五平餅は「団子型」が主流で、一個一個が団子になっていて女性でも食べやすいのが良い。

 帰りは馬籠館へ。広い店内には地酒や漬物など種類が豊富なおみやげが揃っており、是非、馬籠宿に来た際は訪れたい。

地歌舞伎が盛んな地域を物語るかしも明治座

 最後に訪れたのは「かしも明治座」。岐阜県には30を超える地歌舞伎保存団体があり、全国でも地歌舞伎が盛んな地域として知られる。かしも明治座は代表的な芝居小屋のひとつで、公演がない日は花道や楽屋、小道具部屋などを見学できる。ここを訪れた著名人のサインも残されていて、地歌舞伎の歴史とパワーを感じさせる。

 1894年(明治27)に柿落とし公演が行われた、歴史ある芝居小屋。

 創建当時、約130年前に寄付された娘引き幕。

 演者が待機する楽屋。壁にはここに訪れた著名人のサインが並ぶ。

 楽屋や小道具部屋を見学できる。写真はスッポンと呼ばれる花道にある切り穴。

感動を誘う絶景周遊ドライブ

苗木城跡の展望台から紅葉した山々を眺める

 今度は「絶景感動」をテーマにドライブコースを紹介する。スタート地点は同じく「苗木城跡」。苗木城跡は紅葉スポットでもあり、例年10月下旬から11月中旬になると、天守展望台から赤く染まった山々を一望できる。

 紅葉の頃の景色。山頂まで続く散策路でも紅葉した木々を見ることができる。

神秘的な滝がある夕森渓谷

 苗木城跡から北へ車を走らせることおよそ30分。次に訪れたのは「夕森渓谷」。広大な園内は竜神の滝など5つの滝があり、散策しながら滝を巡るのが楽しい。紅葉の名所で、毎年11月上旬から中旬にかけて「夕森もみじまつり」を開催している。

 紅葉の時期の様子。紅葉と渓谷美を堪能しよう。

 岐阜県の名水50選にも選ばれている竜神の滝。紅葉の時期は特に美しい。

感動の景色が待つ付知峡へ

 夕森渓谷から更に北へ車を走らせること30分。夕森渓谷と同様、渓谷美と紅葉が有名な景勝地「付知峡」。青く透き通った付知川は、その美しさから「青川」といわれているほど。観音滝や不動滝など見どころも多く、散策をしているとあっという間に時間が過ぎてしまう。雄大な自然に包まれてデジタルデトックスの時間を過ごそう。

 不動滝に向かう散策路の入り口。看板があるのですぐにわかるはず。

 訪れたときはキュウリやトマト(各100円)の無人販売があった。購入してその場で食べることができる。

 紅葉を迎える前の観音滝。水量が多くて迫力満点。1周およそ40分の遊歩道を散策しよう。

 紅葉の時期の様子。秋になると渓谷美を求めて各地からカメラマンが訪れるそう。

石で楽しむテーマパーク博石館へ

 最後は、付知峡から南へ車でおよそ40分。訪れたのは、日本ではじめてのストーンミュージアム、博石館。日本の三大鉱物産地としても知られる蛭川にある博石館は、フォトスポットとしても人気の御影石のピラミッドから各鉱石の体験コーナーまで、大人も子どもも見て、触って学べるテーマパークだ。

 さっそく入ると、目の前には、ピラミッドが迎えてくれる。これほどの迫力は、他ではなかなか味わうことができないだろう。

 お気に入りの宝石を探せる宝石探し体験は、約30種類の宝石・貴石を見つけることができる。会場は屋根付きで雨天でも体験ができるのもうれしい。

みやげ探しに寄りたいスポットも紹介

 ドライブがてら寄りたいみやげスポットも紹介する。JR中津川駅からすぐの場所にある「にぎわい特産館」は、栗菓子のほか、地酒、工芸品、産直の野菜など、中津川市のみやげが勢ぞろい。手作りのお弁当も人気で、行楽シーズンになるとここでお弁当を購入してから出かける観光客も多いそう。みやげ探しに迷ったときは、まずは「にぎわい特産館」へ。

 JR中津川駅すぐの場所にあるのでわかりやすい。

 秋の人気商品「中津川栗きんとんめぐり 風流・ささゆり」は、1箱に人気和菓子店の栗きんとん7種にお茶が入った詰め合わせセット。2023年の組み合わせは、風流が「川上屋・しん・美濃屋・恵那福堂・柿の木・やまつ・信玄堂」、ささゆりが「松葉・松月堂・仁太郎・梅園・新杵堂・満天星一休・七福」となっている。各箱2,450円。2023年は12月3日までの販売。

 地酒も豊富にそろう。サラリとしたキレのある超辛口の日本酒、ふかもり(720ml1540円)。

 付知峡から程近い、トマトの生産が盛んな加子母地域にある「道の駅 加子母」には、加子母トマトを使用したトマトジュースやケチャップ、ジャムなどのオリジナル商品が多数。山林に囲まれた加子母地域は林業も盛んで、東濃ひのきを使ったグッズも販売している。ちなみに、加子母地域で育ったヒノキは東濃ひのきの中でも特に質が高く、伊勢神宮の式年遷宮でも使用された。

 新鮮野菜から東濃ひのきの工芸品まで、加子母地域の名物が集結。

 加子母トマトを使った加工品が充実。かしものトマトけちゃっぷ(1本650円)。

 「かしも産直市」は、30年以上も前からこの地で産直販売を行ってきた、地域の人たちの憩いの場として親しまれている。中津川市および近隣地域の盛んな農業を示すように、とにかく野菜の種類が豊富でリーズナブル。買い物をするなら、生産者から野菜が届けられたばかりの朝が狙い目だ。

 中津川の伝統野菜あじめコショウ(唐辛子)や、郷土料理の朴葉ずしなど、この地域ならではの商品がそろう。

 色鮮やかなパプリカ、緑が美しいピーマンやキュウリなど見ているだけで楽しい気分に。

期間限定!ぎふ旅コインがもらえちゃう「行っ得なかつがわ」キャンペーンでお得に中津川をドライブしよう!

 (一社)中津川市観光局の公式LINEに登録をして、苗木城跡および記事等で紹介した各観光スポットを1か所(苗木城跡と合わせて2か所)周遊すると、ぎふ旅コインがもらえるお得なキャンペーン「行っ得なかつがわ」を実施中。

≪キャンペーン期間≫
令和5年10月20日(金)から11月30日(木)
※ぎふ旅コイン利用期限は、同年12月31日(日)まで

中津川市の観光スポットの写真が入った、中津川市ならではの「ぎふ旅コイン」のカード(500ポイントで500円分使える)

キャンペーンの詳細は、以下のサイトの通りだ。ぜひ秋の中津川をお得にドライブしながら楽しんでみてはいかがだろうか。

■「行っ得なかつがわ」キャンペーン

  

「秋の中津川」インフォメーション

「苗木城跡」
住所:岐阜県中津川市苗木
電話:0573-66-8181(中津川市苗木遠山史料館)
休日:なし
料金:入場無料
Webサイト:https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/kanko/miru/1/3753.html

「中津川市苗木遠山史料館」
住所:岐阜県中津川市苗木2897-2
電話:0573-66-8181(中津川市苗木遠山史料館)
営業時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
休日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
料金:入館料330円
Webサイト:https://www.city.nakatsugawa.lg.jp/museum/t/index.html

「馬籠宿」
住所:岐阜県中津川市馬籠
電話:0573-69-2336(馬籠観光協会)
休日:なし
料金:入場無料
Webサイト:https://kiso-magome.com/

「馬籠館」
住所:岐阜県中津川市馬籠4571-1
電話:0573-69-2212
休日:なし
Webサイト:https://magomekan.co.jp/

「かしも明治座」
住所:岐阜県中津川市加子母4793-2
電話:0573-79-3611
営業時間:10時~16時
休日:月曜(祝日の場合翌日)、年末年始
料金:入館無料(くれ板維持補修基金(1口500円)のご協力をお願いいたします)
Webサイト:https://meijiza.jp/

「夕森渓谷」
住所:岐阜県中津川市川上1057-4
電話:0573-74-2144(夕森渓谷総合案内所 You遊館)
休日:なし
料金:入場無料
Webサイト:http://youmorikeikoku.com/

「付知峡」
住所:岐阜県中津川市付知町
電話:0573-82-4737(付知町観光協会)
休日:なし
料金:入場無料
Webサイト:http://www.tsukechi.jp/

「道の駅 花街道つけち」
住所:岐阜県中津川市付知町8581-1
電話:0573-82-2000
休日:毎月第1・第3火曜日(祝日の場合は翌日)
Webサイト:https://www.michinoeki-hanakaido.jp/

「ストーンミュージアム博石館」
住所:岐阜県中津川市蛭川5263-7
電話:0573-45-2110
休日:水曜、木曜、年末年始
料金:入館料(大人1,000円、小人500円、幼児無料)、体験料金は各種
Webサイト:https://www.hakusekikan.co.jp/

「にぎわい特産館」
住所:岐阜県中津川市栄町1-1 にぎわいプラザ 1F
電話:0573-62-2277
営業時間:8時30分〜18時
休日:年末年始、2月第3日曜
Webサイト:https://nakatsugawa.town/

「道の駅 加子母」
住所:岐阜県中津川市加子母3900-29
電話:0573-79-3319
営業時間:8時30分〜17時
休日:食堂のみ第2水曜、年末年始
Webサイト:https://www.kashimozanmai.com/

「かしも産直市」
住所:岐阜県中津川市加子母1361-25
電話:0573-79-3350
営業時間:8時〜17時
休日:年末年始
Webサイト:https://kashimoichiba.com/

■関連サイト

(提供:一般社団法人 中津川市観光局)

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