エリアLOVEWalker総合研究所リポートXトレンド解析 Vol.12

まだまだ間に合うシーズン真っただ中！注目の「スキー・スノーボード×レジャースポット」TOP100を発表!!

2024年03月04日 17時00分更新

　X（旧Twitter）トレンド解析システムによる解析リポートを公表していく、エリアLOVEWalker総合研究所リポート。第12弾のテーマは「スキー・スノーボード×レジャースポット」。今回は2023年1月1日から2023年12月31日の1年間において、X上で「スキー・スノーボード」のキーワードと共に言及されたレジャースポットベスト100を発表する。

順位	スポット名（都道府県名）	話題流通量投稿数／アカウント数	男性：女性比	ポジ：ネガ比	主な共起語（その共起語がXでの投稿全体に占める比率）
1	志賀高原（長野県）	14,341／ 10,460	51%： 49%	10.8%： 2.5%	雪(67%)、ザ!鉄腕!DASH!!(58%)、ダーウィンが来た!生きもの新伝説(38%)、解禁(19%)
2	石打丸山スキー場（新潟県）	2,759／ 2,626	78%： 22%	4.3%： 0.2%	湯沢高原スキー場(84%)、神立スノーリゾート(83%)、湯沢中里スノーリゾート(83%)、赤倉観光リゾートスキー場(83%)
3	湯沢高原スキー場（新潟県）	2,518／ 2,455	80%： 20%	2.5%： 0.2%	丸山(94%)、湯沢中里(93%)、上越国際(93%)、プレゼント(93%)、シャルマン(93%)、赤倉観光リゾート(93%)
4	赤倉観光リゾートスキー場（新潟県）	2,434／ 2,390	75%： 25%	1.7%： 0.2%	湯沢中里スノーリゾート(94%)、神立スノーリゾート(94%)、湯沢高原スキー場(94%) 石打丸山スキー場(94%)、広瀬香美(1%)
5	白馬八方尾根スキー場（長野県）	2,355／ 2,248	83%： 17%	1.4%： 0.3%	日本(87%)、メニュー(86%)、登山(6%)、バックカントリー(6%)、卒業旅行(1%)、オリオンツアー(2%)
6	藻岩山（北海道）	1,577／ 1,207	76%： 24%	17.8%： 3%	展望台(48%)、夜景(41%)、登山(15%)、ロープウェイ(14%)、ナイター(5%)、うさぎ(4%)
7	御嶽スキー場（長野県）	1,429／ 694	89%： 11%	34.1%： 5.6%	雪(9%)、バイク(7%)、シーズン(7%)、ゲーム(5%)、オリオン(4%)、温泉(4%)
8	月山（山形県）	1,099／ 827	81%： 19%	25.4%： 4.5%	景色(26%)、観光(14%)、雪(13%)、登山(12%)、全国旅行支援(7%)、ゴールデンウィーク(5%)
9	かぐらスキー場（新潟県）	1,048／ 680	88%： 12%	18.2%： 2%	今シーズン(19%)、快晴(15%)、ゴールデンウィーク(12%)、志賀高原(11%)、中華(7%)、白馬(6%)
10	横手山（長野県）	901／ 554	87%： 13%	31.9%： 4%	志賀高原(39%)、熊の湯(16%)、雪(15%)、渋峠(6%)、絶景(6%)、樹氷(5%)

　「スキー・スノーボード」言及数ランキング、TOP10の表。右端の「共起語」とは、「スキー」「スノーボード」に加えレジャースポット名と一緒につぶやかれたキーワード。共起語が複数つぶやかれることもある。ポジ／ネガ判定は、Xトレンド解析システムで独自に投稿の感情分析を行った結果だ。

　冬のレジャーの代表格である「スキー」「スノーボード」ということもあり、東北以北のエリアがランキング上位を占めるが、関東からもアクセスしやすい長野県のスポットも多くランクイン。また、スキー・スノーボードシーズン中にはエリア全体で実施するキャンペーンも多くみられ、その効果で近隣スポットがまとまってランクインする傾向があった。

　また、6位の北海道「藻岩山」や8位山形県「月山」などは景勝地でもあり、シーズン外でも「展望台」や「景色」などの共起語と一緒に投稿されることも多く、年間通しておでかけスポットとして注目を浴びている様子がうかがえる。ランキング上位のスポットは全体的に、「温泉」や「ツアー」などのワードと一緒につぶやかれており、観光地の要素も強く表れているようだ。

Xデータで選んだスキー・スノーボード×レジャースポットTOP5を分析、あの人気テレビ番組の企画が話題に⁉

　早速、Xでの投稿数でTOP5に入ったスキー・スノーボード関連スポットをみてみよう。Xはリアルタイムで投稿がポストされていくので、話題となったイベントやコンテンツによってバズを起こすことが、ランキングに大きく影響する。今回のランキングでも定番スポットに加え、メディアへの露出による効果が見られた。

　Xトレンド解析の月次リポート「スキー・スノーボード×レジャースポット」の1位を獲得したのは長野県「志賀高原」。さまざまなゲレンデランキングでも度々上位にランクインする人気エリアで、言及数は1万4341件とダントツで1位を獲得している。

　共起語に『ザ!鉄腕!DASH!』『ダーウィンが来た!生きもの新伝説』が並び、人気テレビ番組同士のコラボ企画があり、それが多くの投稿数を獲得した要因となっている。そんな中、「雪」のキーワードも67％投稿に含まれるなど、冬の人気エリアとしてもしっかり数字を稼いでいるようだ。

一面真っ白な雪で覆われた志賀高原（写真：間瀬晴之 CC BY 3.0）

　2位は新潟県の「石打丸山スキー場」で、投稿数は2759件。人気の湯沢エリアにあるゲレンデで、上越新幹線で都心からもアクセスしやすく日帰りでも楽しめる。リフト券プレゼントキャンペーンが新潟県内のスキー場と共に展開され、「湯沢高原スキー場」「神立スノーリゾート」といった他のスキー場も合わせて言及されている。

　今シーズンからは第二駐車場を拡張し、リフト券販売や更衣室などのセンターハウス機能を備えた「リゾートセンターアネックス」を新設。さらにオンラインでチケットを購入する「ICカードチャージチケット」を導入し、チケット売場に寄ることなくリフトやゴンドラに直接アクセスできるなど利便性が高まっている。

山頂から扇状に広がる石打丸山スキー場のゲレンデ（写真：如月雪 CC BY-SA 4.0）

　3位は人気の新潟県湯沢エリアから2つ目の選出となる「湯沢高原スキー場」で、投稿数は2518件。こちらも2位「石打丸山スキー場」と同様にリフト券プレゼントキャンペーンによる効果がみられる。

　高原エリアと山麓エリアの2つのゲレンデがあり、高原エリアへは世界最大級のロープウェイに乗って標高1000m地帯までアクセスできる。ロープウェイではスキーシーズン以外でも夏には高原の花々、秋には紅葉といった四季折々の湯沢高原の表情を楽しめるため、「観光」や「ロープウェイ」といった共起語も並んでいる。

赤倉観光リゾートスキー場に隣接する赤倉温泉スキー場（写真：如月雪あばさー）

　4位はこちらも2位、3位と同じキャンペーンを展開する新潟県の「赤倉観光リゾートスキー場」で、投稿数は2434件。キャンペーンの相乗効果もあり湯沢エリアのスキー場が上位にランクインしたようだ。2023年2月には、冬の定番ソングで知られるシンガーソングライター、広瀬香美が雪上無料ライブを行い話題を集めた。

　隣接する赤倉温泉スキー場とは共通券を購入することでリフトで行き来することも可能。初心者でも楽しめるコースが豊富な赤倉温泉スキー場、中級・上級者コースを味わうなら赤倉観光リゾートスキー場といった感じで、1日に特徴の異なる2つのスキー場を堪能できるのも魅力の1つだ。

（写真：Oosakanotettoukun CC0 1.0）

　5位は国内屈指の広大なゲレンデを持つ長野県「白馬八方尾根スキー場」で、投稿数は2355件。約220万平方メートルの総滑走面積の敷地に16コース、最長滑走距離8000mの本格的なコースもあり、1998年長野冬季オリンピックでは競技会場に選ばれた日本を代表するスキー場ということで、共起語には「日本」が高い割合で見られた。

　さらに宿泊施設に加え、地元白馬の食材を使ったレストランも充実しているためか、テーブルに並んだ料理の写真の投稿も多くみられ、豊富な「メニュー」も注目を集めているようだ。

北アルプス白馬三山をバックに国際的なコースが広がる白馬八方尾根スキー場（写真：Ski Mania）

気になるX全量データが選んだスキー・スノーボードTOP100

【Xトレンド解析】「スキー・スノーボード」×「レジャースポット」ランキング11位～100位。上質な滑りを求めて「パウダースノー」が共起語に選ばれるスポットが多数あり、雪質日本一といわれる北海道名寄市にある89位の北海道「名寄ピヤシリスキー場」では「日本一寒いスキー場」などの投稿が並んでいた。

　その他、29位の福島県「猪苗代スキー場」では猪苗代スキー場コスプレ＆痛板フェスが開催され「コスプレ」が共起語に。57位の栃木県「ハンターマウンテン塩原」では「宝探し」が言及されるなど、各スポットで趣向を凝らしたイベントの開催が話題を集めるポイントになっているのかもしれない。

順位	スポット名（都道府県名）	投稿数	アカウント数
11	苗場スキー場（新潟県）	760	550
12	ルスツリゾート（北海道）	756	380
13	野沢温泉スキー場（長野県）	687	536
14	大雪山（北海道）	653	580
15	車山高原（長野県）	608	461
16	安比高原（岩手県）	574	323
17	竜王スキーパーク（長野県）	574	126
18	gala湯沢スキー場（新潟県）	564	538
19	川場スキー場（群馬県）	564	382
20	八ヶ岳（長野県）	523	377
21	立山（富山県）	513	385
22	八幡平（岩手県）	513	382
23	上越国際スキー場（新潟県）	459	350
24	斑尾高原スキー場（長野県/新潟県）	436	176
25	妙高高原（新潟県）	423	261
26	三ノ倉スキー場（福島県）	416	138
27	栂池高原（長野県）	412	233
28	乗鞍岳（長野県/岐阜県）	397	368
29	猪苗代スキー場（福島県）	397	307
30	磐梯山（福島県）	394	300
31	高鷲スノーパーク（岐阜県）	391	322
32	白馬五竜スキー場（長野県）	380	250
33	菅平高原（長野県）	373	207
34	札幌国際スキー場（北海道）	366	275
35	サッポロテイネ（北海道）	364	278
36	たんばらスキーパーク（群馬県）	361	152
37	丸沼高原スキー場（群馬県）	360	119
38	八海山（新潟県）	354	289
39	狭山スキー場（埼玉県）	346	295
40	ダイナランド（岐阜県）	344	301
41	びわ湖バレイ（滋賀県）	335	263
42	舞子スノーリゾート（新潟県）	330	178
43	蔵王温泉スキー場（山形県）	317	233
44	黒岳（北海道）	314	215
45	スキージャム勝山（福井県）	301	208
46	谷川岳（群馬県/新潟県）	291	256
47	田沢湖（秋田県）	290	210
48	会津高原（福島県）	284	153
49	開田高原マイアスキー場（長野県）	276	163
50	斑尾高原（長野県）	274	164
51	手稲山（北海道）	268	240
52	かたしな高原スキー場（群馬県）	267	257
53	夏油高原（岩手県）	258	226
54	奥伊吹スキー場（滋賀県）	255	107
55	氷ノ山（兵庫県/鳥取県）	245	206
56	富良野スキー場（北海道）	245	160
57	ハンターマウンテン塩原（栃木県）	244	131
58	神鍋高原（兵庫県）	235	204
59	熊の湯スキー場（長野県）	234	99
60	めいほうスキー場（岐阜県）	231	188
61	たざわ湖スキー場（秋田県）	230	174
62	唐松岳（長野県）	227	181
63	丸沼高原（群馬県）	226	167
64	キューピットバレイ（新潟県）	224	169
65	月山スキー場（山形県）	220	162
66	六甲山（兵庫県）	220	191
67	奥志賀高原スキー場（長野県）	215	58
68	森吉山（秋田県）	211	142
69	伊吹山（滋賀県）	210	195
70	栂池高原スキー場（長野県）	210	186
71	焼額山スキー場（長野県）	208	129
72	白山（石川県）	208	170
73	岩原スキー場（新潟県）	204	185
74	志賀高原スキー場（長野県）	198	185
75	マウントレースイ（北海道）	198	162
76	軽井沢プリンスホテルスキー場（長野県）	186	108
77	カムイスキーリンクス（北海道）	184	157
78	水上高原スキーリゾート（群馬県）	179	52
79	ぴっぷスキー場（北海道）	177	91
80	乗鞍高原（岐阜県）	177	145
81	十勝岳（北海道）	174	99
82	奥只見丸山スキー場（新潟県）	172	106
83	安比高原スキー場（岩手県）	172	149
84	六甲山スノーパーク（兵庫県）	160	140
85	北志賀高原（長野県）	156	84
86	戸隠スキー場（長野県）	156	133
87	ノルン水上スキー場（群馬県）	155	122
88	妙高杉ノ原スキー場（新潟県）	153	106
89	名寄ピヤシリスキー場（北海道）	152	120
90	茶臼山（愛知県）	149	91
91	鳥海山（山形県/秋田県）	148	109
92	鷲ヶ岳（岐阜県）	146	127
93	夏油高原スキー場（岩手県）	143	120
94	八千穂高原スキー場（長野県）	142	82
95	久万スキーランド（愛媛県）	139	117
96	万座温泉スキー場（群馬県）	138	51
97	岩木山（青森県）	137	107
98	沼尻スキー場（福島県）	137	55
99	蒜山（岡山県）	137	113
100	赤城山（群馬県）	137	88

　角川アスキー総合研究所は2015年に、東京大学生産技術研究所喜連川・豊田研究室と、アジア圏で唯一ツイートデータの全量を取り扱うことができるNTTデータ、そしてTwitter Japanと共同で「Twitterトレンド解析システム」を開発した。それ以来、当社が持つエンターテインメント用語辞書（200万語以上）に収録されたワードをもとに、日本国内でのエンターテインメント分野に関するツイートを対象にした解析を行っている。

　解析内容としてはツイート内でのワード出現傾向の分析に加えて、ツイートテキストを対象にした投稿者の推定属性情報（NTTデータ提供）や、各種統計データなどを組み合わせた分析などを行っており、報道機関や、企業・自治体等に幅広く活用されている。なお、「X（旧Twitter）トレンド解析システム」によるXのリアルタイムな集計結果は、「ついラン」でも見ることができる。

　今回の集計の詳細は以下のとおり。

集計期間：2023年1月1日～2023年12月31日
解析対象：スキー、スノーボードを含むX（旧Twitter）上での投稿
抽出件数：5万7332件（上位100位までの総投稿数）
※上記集計期間中、「Xトレンド解析システム」にて取得した投稿数56億3949万1429件の中から、上記調査対象ワードを含む投稿23万1015件を抽出し、言及数順にて100位までのランキングを作成した。

■関連サイト