バスでより便利に!非日常体験もできる、神聖な和歌山“世界遺産”の旅へ

2023年03月23日 19時00分更新

文● LOVEWalker
提供: 和歌山県観光振興課

春目前!段々暖かくなってきて旅がしたくなる季節。神聖な雰囲気の中で、非日常が味わえる“世界遺産”の旅がおすすめ。

“高野山”や“熊野”は、一歩足を踏み入れるだけで神聖な世界に入り込めるだけでなく、阿字観(瞑想)や熊野古道歩きなど、非日常の体験も楽しめる。また、今年は「弘法大師空海御誕生1250年」、翌年の令和6年は世界遺産登録20周年など、記念すべき節目の年を迎えるので、とっても魅力的。

高野山と熊野を結ぶ『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』も期間限定(4月1日~7月10日、9月1日~11月30日)で運行されるため、世界遺産巡りがとっても便利に。今回は和歌山県の世界遺産「高野山と熊野」を巡る旅をご紹介!

天空の聖地“高野山”での非日常的な体験で、心身ともにリフレッシュしよう

高野山は1200年前に弘法大師空海が開創した真言密教の聖地。高野山は明治以前は“一山境内地”と称され、山全体がひとつの寺であり境内でした。高野山には、高野山真言宗の総本山「金剛峯寺」、真言密教の根本道場が開かれた「壇上伽藍」、弘法大師空海が入定されている「奥之院」がある。また、非日常が味わえる“阿字観(瞑想)”や“護摩祈願”なども体験することができる。自分自身としっかり向き合って心を整えたい方には是非とも体験してほしい。

また、“精進カレー”や“ごま豆腐”など、ご当地グルメも堪能しよう。

●高野山真言宗の総本山「金剛峯寺」。壮麗な襖絵に彩られた部屋なども拝観可能!

高野山真言宗の総本山であり、高野山内117か寺の本坊。檜皮葺の屋根と大玄関の装飾が壮麗な主殿の建物は魅力的!また、大広間には、斎藤等室(とうしつ)によって描かれた松や群鶴(ぐんかく)の襖絵、豊臣秀吉の甥である秀次(ひでつぐ)が自刃したと言われる柳の間には山本(狩野)探斉によって描かれた柳鷺図(りゅうろず)の襖絵など、たくさんの壮麗な襖絵が楽しめる。また今年は、「弘法大師空海御誕生1250年」という記念すべき年であり、5月14日~7月9日の期間限定で、通常は非公開となっている御本尊「弘法大師坐像」の特別公開などが行われる。是非、この機会に訪れて!

檜皮葺の屋根と大玄関の装飾が壮麗な主殿に圧巻!

金剛峯寺境内に入る際に最初にくぐる正門(せいもん)。昔は天皇・皇族や高野山の重職しか正面からの出入りを許されなかった

金剛峯寺
住所:伊都郡高野町高野山132
TEL:0736-56-2011
時間:8:30〜17:00
休み:なし
料金:境内見学自由。拝観料は中学生以上¥1,000、小学生¥300
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp/

●曼荼羅の世界観を具現化した「壇上伽藍」、朱色の「根本大塔」は圧倒的な存在感!

壇上伽藍は、約1200年前に弘法大師が高野山を開創した際、真言密教を日本に広めるための根本道場が造られた場所。壇上伽藍には、高野山全体の総本堂である「金堂」や、高野山のシンボルで高さ48.5mの「根本大塔」など19もの諸堂が建ち並ぶ。

根本大塔は真言密教の世界観を表す重要な建物。高さ48.5mの巨大な塔で、存在感たっぷり!

根本大塔の内陣は拝観可能。壮麗な立体曼荼羅の世界に引き込まれること間違いなし

壇上伽藍
住所:伊都郡高野町高野山152
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
時間:境内見学自由。金堂・根本大塔は8:30〜17:00
休み:なし
料金:境内見学自由。金堂・根本大塔の拝観は中学生以上各¥500
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp/

●弘法大師が入定されている「奥之院」で、神聖なパワーを体全体で感じよう

一の橋から御廟までの約2kmの石畳の参道には、樹齢千年にも及ぶ杉木立や20万基以上の時代や宗派を超えた基碑や供養塔が立ち並ぶ。また、織田信長などの戦国武将や著名人の基碑も数多くあり、歴史好きには見逃せないスポット。

弘法大師空海への御廟へ至る道。また、この先からは写真撮影禁止なので要注意!

生身供(しょうじんく)。毎日午前6時と午前10時30分の2回、弘法大師空海に食事を運んでいる

奥之院
住所:伊都郡高野町高野山550
TEL:0736-56-2011(金剛峯寺)
時間:燈籠堂開扉6:00~17:00、
   御供所5~10月8:00~17:00、11~4月8:30~16:30
休み:なし
料金:見学自由
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp/

●“阿字観”で、瞑想の世界に入り日々のストレスから解放、心落ち着く体験を

金剛峯寺では国内最大級の石庭・蟠龍庭(ばんりゅうてい)の中に建つ阿字観道場(通常非公開)にて”阿字観”が体験できる。阿字観とは、真言宗における呼吸・瞑想法で、座って姿勢と呼吸を整える。僧侶の丁寧な導きによって初めての人でも瞑想の世界に入っていける。また、阿字観体験は、金剛峯寺のほか、一部の宿坊でも体験が可能。高野山の清らかな霊気の中、心静かに瞑想し、忙しい日常を離れてゆっくりとした時間を過ごしてみてはいかが。

大日如来を示す「阿」の梵字をイメージしながら瞑想を

阿字観体験(金剛峯寺)
TEL:0736-56-2014(金剛峯寺)
日程:4/21(金)〜11/20(月)の週4日(原則金・土・日・月曜)※8/11~14除く
時間:9:00〜、11:00〜、13:30〜、15:30〜(各1時間)
料金:¥1,000※参加は小学生以上。各回定員10名・予約不可・先着順
ホームページ:https://www.koyasan.or.jp/experience/

●燃えあがる炎が大迫力の“護摩祈願”。諸願成就を祈願しよう

護摩祈願は弘法大師空海によって伝えられた真言密教の教えのひとつで、願い事や名前、年齢などを書いた護摩木を火中に投じて、諸願成就を祈願するというもの。宿坊の中には、護摩堂などで護摩焚きをする寺院がある。清浄心院(しょうじょうしんいん)では、毎日13時から鳳凰奏殿(ほうおうそうでん)にて護摩行が行われており、誰でも自由に見学ができる。燃えあがる炎が大迫力。願い事を書いた護摩木を奉納しよう!

諸願成就や厄払い、先祖供養などを祈願。ゆらめく炎を見つめているだけで心が洗われる

高野山 別格本山 清浄心院
住所:伊都郡高野町高野山566
TEL:0736-56-2006
時間:9:00〜17:00
休み:なし
料金:拝観料¥1,000(護摩木1本付)
ホームページ:https://shojoshinin.jp/

●ランチにはヘルシー&スパイシーな精進カレーを

精進料理は、仏教の戒律に従い肉や魚を使わず、季節の野菜や豆腐などで作られている。ヘルシーでおいしいグルメとして大人気。

「高野山デジタルミュージアム」内にある「高野山 café雫」では、精進料理が手軽に味わえる。スパイスの香りと野菜の旨みが味わえる“精進カレー”が絶品。また、「高野山デジタルミュージアム」では、高野山の歴史や魅力などが体感できるVRシアターもある。高野山の観光がより一層充実するので、是非体験してみて。

猿田彦珈琲プロデュースのスペシャルティコーヒーと共に、精進カレーを堪能しよう

金剛峯寺から徒歩1分の場所に位置する「高野山デジタルミュージアム」

高野山 café雫(高野山デジタルミュージアム内)
住所:伊都郡高野町高野山360
TEL:0736-26-8571
時間:10:00~17:00(フードLO16:00)
休み:1~2月 不定休
ホームページ:https://www.dmckoyasan.com/digitalmuseum/

●専門店で味わうできたてのごま豆腐に舌鼓

弘法大師空海が開創した高野山において、厳しい修行の中で食べる精進料理の一つとして考案されたと言われているごま豆腐。わさび醤油や酢味噌で食べてももちろんおいしいのだが、和三盆糖や黒蜜、きなこなどをかけてスイーツ感覚でも味わえる。生ごま豆腐の専門店「角濱ごまとうふ総本舗 飲食部」では、なめらかでコクのある味わいのごま豆腐をできたてで提供されている。期間限定のメニューもあり、訪れるたびに新しい味に出会える。

ココナッツミルクと和歌山県特産の梅のジュレを合わせた期間限定のごま豆腐。ココナッツミルクの甘さと少し酸っぱさが残る梅のジュレが交わり、とってもおいしい

角濱ごまとうふ総本舗 飲食部
住所:伊都郡高野町高野山230
TEL:0736-26-8700
時間:9:30~17:00(食事は11:00〜)
休み:不定休
ホームページ:https://www.gomatohu.com/kadohamagomatofu.html

世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バスに乗って甦りの聖地“熊野”へ。日本有数のパワースポットで、神聖なパワーを体全体で浴びよう

高野山で、しっかり自分と向き合ったら、高野山と熊野を結ぶ『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』に乗って、甦りの聖地“熊野”へ向かおう。

熊野は古より信仰されてきた熊野詣での中心地で、世界遺産である“熊野三山”が鎮座している。熊野三山は、「熊野本宮大社」、「熊野速玉大社」、「熊野那智大社」「那智山青岸渡寺」の三社一寺の総称で、“熊野詣”は熊野三山を巡礼することをいう。そもそも日本の観光のはじまりは「巡礼」の旅であり、熊野詣と言われており、バスを活用しながら、この熊野詣を堪能しよう。

●熊野詣をしていた人が最初目指した聖地「熊野本宮大社」

熊野詣をしていた人の多くが参詣したと言われている中辺路で、最初にたどりつく聖地が「熊野本宮大社」。檜皮葺で白木造の社殿は落ち着いた雰囲気が漂っている。また、かつては「大斎原(おおゆのはら)」と呼ばれる中洲に社殿があったのだが、明治22(1889)年の大洪水で多くが流出し、明治24(1891)年に流出を免れた上四社が現在の場所に遷された。大斎原は熊野本宮大社から歩いてすぐなので、是非訪れて。

桧皮葺で白木造りの社殿は、落ち着いた雰囲気を漂わせている

神の使いであり、日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている八咫烏(やたがらす)。熊野本宮大社の境内には八咫烏のポストがある。是非手紙を投函しよう!

熊野本宮大社から歩いてすぐのところにある大斎原。大きな鳥居に圧倒される!少しひいて撮影するのがおすすめ

熊野本宮大社
住所:田辺市本宮町本宮1110
TEL:0735-42-0009
時間:8:00〜17:00。宝物殿は9:00〜16:00
休み:なし。宝物殿は不定休
料金:境内見学自由。宝物殿は¥300
ホームページ:http://www.hongutaisha.jp/

●良縁結びの神社としても知られる「熊野速玉大社」

熊野三山のひとつで、熊野速玉大神(いざなぎのみこと)と、熊野夫須美大神(いざなみのみこと)の夫婦神を主祭神として十二柱の神々が祀られている。また境内には国の天然記念物に指定された樹齢1000年の“御神木ナギ”の大樹があり、熊野権現の象徴として古来から信仰されており、ナギの葉を懐に納めて参詣することが習わしとされていたと言われている。世界遺産巡りをしつつ、良縁の御利益も授かろう。

朱色に輝く社殿が眩しい

熊野速玉大社の御朱印。熊野三山を巡る際には各所で御朱印と併せて、カラス文字で書かれた「牛玉宝印」と呼ばれるお札も集めてみては

熊野速玉大社
住所:新宮市新宮1
TEL:0735-22-2533
時間:8:00〜17:00
休み:なし
料金:見学自由。神宝館拝観料¥500
ホームページ:https://kumanohayatama.jp/

●樹齢300年以上の杉の木立が立ち並ぶ「熊野古道(大門坂)」

「熊野那智大社」へと続く、熊野古道・中辺路「大門坂」は、熊野古道らしい風情を感じる石畳と苔むした石段が約640mに渡って続く。神聖な空気と杉並木、昔から変わらない風景にタイムスリップした気分に浸ることができる。

熊野古道らしい風情を感じる石畳と苔むした石段が約640mに渡って続く

●熊野詣をしていた人々が最後にたどり着いた聖地「熊野那智大社」

古来より多くの人々の信仰を集めた熊野那智大社は、那智山青岸渡寺とともに熊野信仰の中心地で、熊野古道・中辺路をたどって参詣していた人が最後にたどり着く聖地。熊野那智大社は標高約500メートルに位置する本殿は6棟からなり、主祭神・熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)のほか、十二柱の神々が祀られている。なお、熊野夫須美神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)とも呼ばれており、万物の生成・育成を司るとされ、縁結びの神様としても崇められている。

463段の石段を登り切ると目の前に那智原始林が広がる。深呼吸をして、新鮮な空気を吸い込もう

拝殿の前には護摩木が焚かれているので、そこで身を清めてから参拝しよう

明治の神仏分離までは熊野那智大社と一体をなす神仏習合の一大修験道であった「那智山青岸渡寺」

熊野那智大社
住所:東牟婁郡那智勝浦町那智山1
TEL:0735-55-0321
時間:7:30〜16:30、宝物殿8:30〜16:00
休み:なし(宝物殿は水曜)
料金:見学自由。宝物殿拝観料¥300
ホームページ:https://kumanonachitaisha.or.jp/

那智山青岸渡寺
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山8
TEL:0735-55-0001
時間:7:00〜16:30
休み:なし
料金:なし
ホームページ:https://www.wakayama-kanko.or.jp/spots/27/

●関西屈指のパワースポット「那智の滝」で、強い運気に満ちたパワーを浴びよう

熊野那智大社の別宮である飛瀧神社の御神体として祀られ、熊野信仰のシンボルとして崇められてきた那智の滝。その水柱の高さは133mで、日本一の落差を誇る。最初は雄大な自然のエネルギーに圧倒されるが、見つめているうちに、心が洗われるような不思議な感覚が味わえる。忘れられない絶景として心に刻まれ、旅の締めくくりにもぴったり。

日本三名瀑のひとつである「那智の滝」。滝壺に近づくほどに涼やかな風と水飛沫が感じられる

那智の滝(飛瀧神社)
住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山
TEL:0735-55-0321
時間:7:30~16:30(お滝拝所は7:30~16:00)
休み:なし
料金:見学自由。お滝拝所参入料¥300
ホームページ:https://kumanonachitaisha.or.jp/

●ランチは那智勝浦町で人気のマグロ丼を!

熊野エリアの世界遺産巡りの途中で、お腹が空いたら、全国有数の生鮮マグロの水揚げ量を誇る那智勝浦町で、新鮮なマグロ丼を豪快に頬張ろう。「お食事処 川柳」の名物メニュー・鉄火丼は勝浦漁港で揚がったマグロをふんだんに乗せた贅沢な一品で、一口頬張ればトリコになること間違いなし!

新鮮なマグロのしっとりとした食感と濃厚なうま味をじっくり堪能して

お食事処 川柳
住所:東牟婁郡那智勝浦町築地4-3-27
TEL:0735-52-0860
時間:8:00~16:00
休み:不定休
ホームページ:http://www.senryuu.net/

●熊野地方のソウルフード・めはり寿司もおすすめ

めはり寿司は、熊野地方のソウルフード。ごはん一合をかつてはソフトボールほどの大きさに握り、塩漬けした高菜で包みこんだものが一般的であった。また、口を大きく開けて食べるときに目を見張ることからその名がついたと言われている。テイクアウトも可能なので、和歌山土産にもするのもよし!

熊野エリアを中心に販売されているめはり寿司など

世界遺産を巡りながら、非日常感が味わえる和歌山旅はいかがだったでしょうか。神聖な空気に包まれた特別な場所だからこそ、ゆっくりと自分自身と向き合えることができるはず。“毎日の仕事や人間関係に疲れた”“誰にも気を使わずリフレッシュしたい”、そんな方にこそぴったりのプラン。

冒頭でもお伝えした通り、今なら高野山と熊野を結ぶ『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』も期間限定(4月1日~7月10日、9月1日~11月30日)で運行するタイミングなので、ぜひこの機会に世界遺産・高野山&熊野への旅に行こう!

【聖地巡礼バス】
和歌山が誇る世界遺産、高野山と熊野を結ぶバス『世界遺産「高野山・熊野」聖地巡礼バス』が期間限定(4月1日~7月10日、9月1日~11月30日)で運行される。
また、熊野本宮大社からは、熊野速玉神社や熊野那智大社、那智山青岸渡寺を結ぶ熊野御坊南海バスも運行(通年)されており、「悠遊フリー乗車券」がおトク!高野山と熊野を巡る旅にはおすすめなので、是非ご活用を。

(提供:和歌山県観光振興課)

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