豊かな音楽文化が息づく街・立川。そんな立川の音楽シーンを長年支え続けてきたのが、今年で創立100周年の大きな節目を迎える「国立音楽大学(くにたちおんがくだいがく=くにおん)」です。1926年に開校し、1966年に立川市へ移転して以来、数多くの著名な音楽家を輩出しながら地域と共に歩んできました。
「広報たちかわ5月25日号」では、この100周年を迎える「くにおん」を特集。 ジャズ界の第一線で活躍する教授のインタビューや、現役学生たちが語る地域への想いなど、街と大学が紡ぐこれまでの歩みとこれからをお届けします。
■学生の情熱が窮地を救った! ジャズの名門を支える池田教授の流儀と立川の魅力
インタビューに登場するのは、日本を代表するサックス奏者であり、同大演奏・創作学科ジャズ専修で教鞭を執る池田篤(いけだ・あつし)教授。
実は同大の卒業生でもある池田教授。大学の立川移転を機に、一時期学内のジャズの火が消えかけた歴史を知る一人でもあります。学生時代も同学年にジャズ志望はわずか池田教授のみという窮地でしたが、それを救ったのが学生たちの情熱。結成されたサークル「NEWTIDE JAZZ ORCHESTRA」を中心にクラシック志望も巻き込んで活動を広げ、学内を再び活気づけました。その歩みが、現在のジャズ専修の確かな伝統へと繋がっています。
池田教授は、自身も暮らす立川について「豊かな自然と静かな環境は、音楽に深く集中するために最高の環境」と語ります。小学生への吹奏楽指導など、多くの教え子が街の活動に関わっていますが、教授が貫くのはあえて手出しをしない「最小の補助」という流儀。
「授業で学んだ技術を街という舞台で実践し、市民の反応を肌で感じる経験は、音楽家としての自立に繋がる得難い財産」とし、今後はさらに地域の学校への訪問指導を広げていきたいと熱い展望を語ってくれました。
■ 現役学生たちが語る、街で演奏する喜びと地域への感謝
池田教授の教えを受け継ぐように、地域と触れ合いながら日々腕を磨いている現役学生たちからも、街への感謝や演奏の喜びがたくさん届いています。
演奏・創作学科弦管打楽器専修(ヴァイオリン)4年の込谷紗貴子さんは、授業の一環で中学生の前で演奏した際、舞台上から伝わる純粋な反応に「演奏者でよかった」と心から実感したそう。地域の人前で演奏する実践の場があるからこそ「さらに音を磨いていきたい」と日々練習に励んでいます。
また、同学科声楽専修3年の戸井田有加さんは、地域の公演でお客さまから「毎年楽しみにしているのよ」と直接声をかけてもらえることが大きな励みだったといいます。「立川の方々の温かさを肌で感じながら演奏できるのがうれしい。卒業後もこの街で歌い続け、音楽で少しずつ恩返しがしたい」と笑顔を見せます。
さらに、100周年を盛り上げる学⽣ボランティア「モンスターズ」として、⾳楽⽂化教育学科⾳楽情報専修・2年⽣の桑原彩良さん、良知和奏さん、内野瑛海さんの3⼈も活躍中です。公式Instagramでは「イチマルコラム」を等⾝⼤の⾔葉で更新し、くにおんの雰囲気を発信しています。特に6⽉27 ⽇(⼟)にキャンパス内で開催するイベントについて「⼦どもから⼤⼈まで楽しめる企画が満載なので、ぜひ遊びに来てください!」と呼びかけています。
■くにおんの「トリビア」&大注目の「100周年フェス」
普段はなかなか入る機会のない「くにおん」のキャンパスですが、実は見どころがたくさん。巨匠・前川國男氏が設計した美しい「講堂」や、毎週水曜日に一般公開され珍しい世界の楽器に触れられる「楽器学資料館」、立川の空に美しい音色を響かせる47個の鐘を鍵盤楽器で演奏する⼤型の楽器「カリヨン」など、魅力的なスポットが満載です。
そして、100周年の集大成となるビッグイベント「くにおん100フェス!」が、6月26日(金)〜28日(日)の3日間で開催されます。 27日(土)にはワークショップや七夕祭など、幅広い世代が楽しめる企画がめじろ押し。限定のコラボアイテム販売も予定です。事前申し込みが必要な催しもあるため、詳細は「100周年特設サイト」をご確認ください。
「国立音楽大学特集」は、「広報たちかわ」でチェック!
「広報たちかわ」はEPUBで公開されており、WEB上で手軽に読むことができます。
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