元ウォーカー総編集長・玉置泰紀の「チャレンジャー・インタビュー」番外編
トーハク初の公募形展覧会「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」
2022年11月02日 14時30分更新
東京国立博物館は、2022年11月2日、トーハク史上初の公募型展覧会「150年後の国宝展―ワタシの宝物、ミライの宝物」を開幕した。明治5年に開館して150年。個人や企業から集められた“ワタシの宝物”を「150年後の国宝候補」として展示する。
展示されるのは、東京国立博物館(トーハク)の中でもひときわ美しい建物、重要文化国立博物館、京都国立博物館、そして迎賓館を設計した片山東熊が設計指導した。石及びレンガ造の二階建で、ネオ・バロック様式。このクラシカルな空間に、携帯電話や車、マンガ、ゲーム、ファッション、映像、ロボット、食文化など「150年の月日」=新たな国宝が並ぶ壮大なタイムカプセルになっている。
ガンダム、ゴジラからポテトチップス、一般公募まで多彩な「宝物」=未来の国宝が集結
トーハク初の公募は一般部門と企業部門に分けられる。一般部門は、「ワタシの宝物、ミライの宝物」というテーマで一般公募をおこトのミッツ・マングローブ氏、東京国立博物館の富田淳副館長、松嶋雅人調査研究課長の5人。
特別賞に選ばれたのは、るーのすさんの「昭和後期のこどもの『城』~ある男子の勉強机まわり~」、梅原治子さんの「電線と電柱のある風景」、沼田行雄さんの「日本各地で集めた煮干しのコレクション」、大島華織さんの「おばあちゃんの白いハヤシライスレシピ」などなどの、個人的な心象風景を思わるものから、長谷川英さんの「コミックマーケット」のような社会事象まで、大切にしてきた価値観、そして未来へメッセージが感じられる20点。公式サイトには、さらに多くのユニークな入賞作品が紹介されている。
企業部門は、出展協力をした様々な業種の企業が一世を風靡した「150年後の国宝候補」が並び、日本のクリエイティビティを堪能できる。会社の歴史の礎となったプロダクツや日本の社会の発展を担ったインフラ技術、人々の暮らしを豊かにした衣食住の文化、世界中で人気を博した日本発のエンターテインメントやスポーツカルチャー、そして未来を作っていくめの新しい技術が集結。そうした「宝物」にこめられた企業のスピリッツがまぶしく、懐かしい。
バンダイナムコグループ・ガンダムプロジェクト 「GUNDAM」
東宝株式会社 「ゴジラ」
東映アニメーション株式会社 「プリキュア」
株式会社学研ホールディングス 「科学のふろく」
●KDDI株式会社 「au Design project 携帯電話」
株式会社湖池屋 「ポテトチップス のり塩」
〈実際の動画〉
https://youtu.be/AEg-G_E-UAs
JRA 「人と馬の物語」
●開催概要
会期:11月2日~2023年1月29日
会場:東京都国立博物館(東京都台東区上野公園13-9) 表慶館
開館時間:9時30分〜17時00分(入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は翌平日休館、ただし2023年1月3日は開館)、12月26日~2023年1月1日
交通:
JR 上野駅公園口、または鶯谷駅南口下車 徒歩10分
東京メトロ 銀座線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅下車 徒歩15分
京成電鉄 京成上野駅下車 徒歩15分
観覧料金:入場料は必要だが、この展示自体は無料
※東京国⽴博物館総合⽂化展観覧券、または開催中の東京国⽴博物館の特別展観覧券(観覧当⽇に限る)が必要
出展協力企業:株式会社IMAGICA GROUP | 株式会社ENYSi | 大塚製薬株式会社 | 株式会社大林組 | 株式会社ON-ART | 鹿島建設株式会社 | 株式会社学研ホールディンス | キッコーマン株式会社 | クリプトン・フューチャー・メディア株式会社 | KDDI株式会社 | 株式会社湖池屋 | 株式会社サンリオ | JRA | 公益財団法人JKA | 首都高速道路株式会社 | 株式会社ジンズ | 住友不動産株式会社 | 株式会社セブン&アイ・ールディングス | 東映アニメーション株式会社 | 東急グループ | 株式会社東芝 | 東宝株式会社 | 日本電設工業株式会社 | 八海醸造株式会社 | 株式会社バンダイ | バンダイナムコループ ガンダムプロジェクト ビームス | 株式会社ベネッセホールディングス | 本田技研工業株式会社 | 丸紅株式会社 | 吉本興業株式会社 (五十音順)
公式サイト:https://150ourtreasure.jp/
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